7人兄弟の歯科物語3

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ともひろ :
そこから一生懸命大きな口を開けて見てもらったのぞむ。虫歯は麻酔したら痛くないかな？くらいの大きさなんだって。

これから治療しようとしたんだけど、のぞむがめちゃくちゃ嫌がるから先生が「治療は次でいいよ」って言ってくれて、歯磨きの練習だけして帰ってきた。

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〜帰宅後

母 :
「おかえり！とも君ありがとうね。
のんちゃん大丈夫だった？」

のぞむ :
「のの…出来なかったぁ…」

母 :
「え？」

ともひろ :
「先生が虫歯治すのは次でもいいよって言ってくれて、今日は歯磨きの練習を頑張ってきたんだよね」


たかひろ :
「のぞむー^ ^
頑張ったじゃん」

だいき :
「あ、ずる。俺も」

あきと :
「俺も」

りゅうせい :
「えっ、じゃあ俺も…？」

ともひろ :
「おれもーっ」

じゅんた :
「ちょっと！
のぞむ潰れるって！笑」

のぞむ :
なんて言いながらじゅんた君も…。
兄ちゃんたちが思いっきり抱きしめてくれた。
ちょっと苦しかったけどね。笑


〜数日後

のぞむ :
今日はママと2人で歯医者さん。

歯科医 :
「こんにちは。
今日は虫歯の治療していきますね」

母 :
「お願いします」


のぞむ :
怖かったけど頑張って口を開けた。
歯医者のお姉さんに目元を塞がれて、何かと思ったらチクってされて痛かった。

母 :
麻酔が終わると目がウルウルしてるのぞむと目が合う。痛かったね…。


歯科医 :
「次ちょっと大きい音するけど頑張ろうね。あーんしてね」

のぞむ :
「あー」
ともひろ君が痛そうにしてたやつだ…。

"キュイーン

のぞむ :
「んっ」

母 :
「大丈夫。大丈夫だから動かないよ。
のんちゃん大丈夫」

のぞむ :
「…やぁ」

歯科医 :
「痛かったら左上あげて教えてね〜」


"キュイーン

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のぞむ :
いっぱいキュイーンってされて、ちょっと痛かったけど、左手はママがギュッてするからあげられなくて…。
だから先生は痛いのやめてくれなかったけど、のの頑張った。

そこからお薬とかちょんちょんってしてもらって、やっと虫歯治すのが終わった。

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〜帰り道

のぞむ :
「…ママが手ギュッてするから左手動かなかった」

母 :
「えっ！
ごめんのんちゃん…」

のぞむ :
「…大丈夫だけど。
一緒に来てくれてありがとう」

母 :
私のせいで痛いのを我慢させてしまったけど、末っ子のぞむは素直で優しい子に育っていた。

帰ってから心配して待っていた兄ちゃんたちにしっかり怒られた母でした。

〜おしまい

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