7人兄弟の歯科物語3

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歯科医 :
「じゃあ早速だけど診せてね」

たかひろ :
椅子がウィーンと動いて倒されていく俺。
先生に覗き込まれてちょっと緊張してきた。

歯科医 :
「お口開けてください^ ^」

たかひろ :
「あー」

.

診てもらうと、左上の歯が虫歯になっていたらしい。
麻酔の注射だけ頑張って削るのは痛くない治療か、注射なしで削るのを頑張るかどっちか決めていいよって言ってくれたんだけど…。
…どっちも痛いのね。

決めきれずにいると「麻酔なしでやって痛かったら麻酔する？」と提案してくれたので、それでお願いした。

.

「痛かったら手あげてね」って言われてしばらく削られたんだけど普通に痛い。
そりゃこんな先の尖ったやつで虫歯削ってんだもんな。
痛くないわけないか。

でも初めて治療している俺は、どの痛さで手をあげたらいいのかわからなくて全身に力を入れて我慢した。

"キュイイイィン

たかひろ :
…うぅ…痛すぎる！


歯科医 :
「痛くない？大丈夫？
ちょっと虫歯深そうだから無理しなくていいよ？痛かったら左手ね？」

たかひろ :
先生が声を掛けてくれたので、俺は黙って左手をあげた。

歯科医 :
「お、痛いね。一度止めるね。
麻酔しようか。ちょっと待っててね」

たかひろ:
先生がどこかへ行ってしまったので、ポケットから携帯を出してじゅんた君にメールを送る。

＊
やばいめっちゃ痛い。
これから注射することになった(･･;)
＊

じゅんた :
＊
まじか...しんどいね。
注射？麻酔ってこと？
頑張ってね！
＊

たかひろ :
じゅんた君にスタンプだけ送って携帯をポケットにしまったところで先生が戻ってきた。

そしてすぐに椅子が倒されて…
俺の口の中に注射器が入ってきた。
ヒイィ…怖っ！

ちょっとチクっとして、なんか嫌な感じがしてきて今は唇が変な感じ。
でも思ったより痛くなくてよかった。


歯科医 :
「麻酔効いてきたかな。
もう痛くないと思うから残り頑張ろうね」

"キュイーーーン

たかひろ :
まだドリルみたいなので削られて、さっきの痛みに襲われるかとヒヤヒヤしてたけど、そこからは先生が言う通り全く痛くなくて、これなら最初から麻酔してもらえばよかったな…ってのが初めての虫歯治療の感想。

.

じゅんた :
歯医者の帰り道は、どんな機械があって、どんなことをするのか、治療についてマシンガントークのたかひろでした。
痛かったみたいだけど、無事に治ってよかったね。

〜おしまい

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