7人兄弟の歯科物語3

- 初めての歯医者(たかひろ) - ページ40

＊
兄弟の昔の話になります。

たかひろ : 中学2年生

＊

〜ある日の夕方

たかひろ :
「お母ちゃーん。
なんか歯痛いんだけどー」

母 :
「えー、虫歯？」

たかひろ :
「わかんない」

母 :
「ちょっとあーして？」

たかひろ :
「あー」

母 :
「やだぁたかちゃん虫歯できてる」

たかひろ :
「俺、初めての虫歯だ」

母 :
「歯医者予約するね」

たかひろ :
お母ちゃんはすぐに歯医者さんに電話をかけた。

.

母 :
「はい、はい。
明日の16時か明後日の15時半ですね。
少々お待ちいただいてもよろしいですか？」


「…たかちゃん、明日ひとりで行ける？
明後日だとお母さんも行けるけど…
痛いなら早い方がいいよね？」

たかひろ :
「別にひとりで行けるよ〜！」

母 :
「ちゃんと問診票とか記入できる？」

たかひろ :
「…モンシンヒョー？」

母 :
「、、、やっぱり明後日にする？」

たかひろ :
「でも痛いんだけど」

母 :
「そうよね…」


じゅんた :
「俺、明日一緒に行けるよ？」

母 :
「え！
じゅん君いるなら安心。
お願いしていい？」

じゅんた :
「もちろん！」

母 :
「じゃあ明日で予約取っちゃうね」



たかひろ :
「ねぇじゅんた君。
モンシンヒョーて何？」

じゅんた :
「…笑」


.

〜そして次の日

たかひろ :
学校から帰って、じゅんた君と歯医者に向かう。
じゅんた君いたら安心ってお母ちゃん言ってたけど、じゅんた君 治療したことないからな？笑


じゅんた :
歯医者に到着したけど、前回はだいきの付き添いで来たから、ここに来るのは1年ぶりで2回目。
自分が治療されるわけじゃないけど、匂いとか音が嫌なのは変わらない。

たかひろと問診票を記入して、名前が呼ばれるのを待つ。
たかひろは緊張してるかなと思いきや、釣りの雑誌を楽しそうに読んでいた。

.

歯科助手 :
「○○たかひろさーん」

たかひろ :
「お、呼ばれたわ」

じゅんた :
「俺も行く？ここで待ってる？」

たかひろ :
「んー。
どっちでもいいや」

じゅんた :
「じゃあここにいるね。
なんかあったら呼んで」

たかひろ :
「オッケー」

.


俺が案内されたのは、奥の部屋。
お姉さんにエプロンをつけてもらって先生が来るのを待った。


歯科医 :
「こんにちは^ ^」

たかひろ :
「うぉっ！笑」

歯科医 :
「ごめんね、びっくりさせちゃったね」

たかひろ :
いきなり後ろから声を掛けられたから思わず声が出てしまった。恥ずかし…。

「いえ。笑
お願いします」

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