7人兄弟の歯科物語3

-りゅうせい- ページ17

りゅうせい :
あー、最悪。
夕飯のあと部屋にいたんだけど、口が寂しくなって部屋でガム食べていたらさ…
昔治したとこの詰め物取れたんだよね。
なんか前もガム食って、詰め物取れたことあるよな俺。まじで最悪。

下の歯なので鏡の前で口を開ければ確認できる。
何となくもう一度はめてみたけど…
うん、くっつくわけないよな。

これって、たかひろ君かあきと君に言うべきだよな。
まぁ言わなくても他の歯医者予約していけばいいのか。
でもこの前あきと君に教えてねって言われたし…。
はぁ…どうしよう。

迷って迷って考えた結果、答えは出なくて。
とりあえず酒飲も…。

誰もいないリビングで、嫌なことを忘れるためにハイボールを飲んでいるのに考えてしまうのはその嫌なこと。
はぁ。どうしようか。
てか、兄ちゃんたちに言ったとこでどうなるんだ？
絶対見せろって言われるよな。
恥ずかしいし、やっぱり他の歯医者を自分で予約するか…？

.



じゅんた :
…んぅ(´-`).｡oO
いまなんじ…。

携帯で確認すると0:19。
ちょっと早めに寝てしまったからか、夜中に目が覚めてしまった。
友達から来ていたメールに返信をしたら完全に目がパッチリ。
ベッドの上であっち向いたりこっち向いたりゴロゴロしてみたけど寝れない…。
とりあえずお茶でも飲もうかとリビングに向かった。


「あれ？りゅうせい？
まだ起きてたの？」

りゅうせい :
「ん？じゅんた君、どうしたの？」

じゅんた :
「…なんか目が覚めちゃって」

りゅうせい :
「そーなんだ。
じゃあ一杯付き合ってよ」

じゅんた :
ちょっと迷ったけど明日休みだし、たまにはいっか。
俺は久しぶりにりゅうせいと2人で飲むことに。


りゅうせい :
「この時間ってなんかいいよね」

じゅんた :
「わかる。笑
りゅうせい何時から飲んでんの？」

りゅうせい :
「えー…何時だったかな。
まだそんなに経ってないと思うけど」

.


じゅんた :
そこから、仕事だったり兄弟のことだったり…熱い話もしちゃったりして。
そしたら急にりゅうせいが「相談あるんだけどいい？」なんていうから、びっくりしていると「だめ？」って聞いてきたから慌てて「どーした？」と聞いてみた。

りゅうせい :
「…さっきさ、ガム食ったらさ歯の詰め物取れちゃったんだよね」

じゅんた :
「え、そーなの？
てか酒飲んで平気なの？痛くないの？」

りゅうせい :
「いや、全然痛くないはないんだけどさ」

じゅんた :
「うん」

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