7人兄弟の歯科物語

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その後あきとから詳しい話を聞いた。
明日の休みは趣味に使おうと思ってたけど朝イチでりゅうせいの治療という予定が入った。

.

〜次の日の朝 8:15

あきと:
「りゅうせい起きて」

りゅうせい :
「(-_-)zzz…んぅ？」

あきと :
「飯食っていくよ？」

りゅうせい :
「(-_-)zzz…行かないよ」

あきと :
「…欲しがってたスニーカー買ってあげようと思ったのに残念」

りゅうせい :
「え！買ってくれるの？」

あきと :
(釣れた…笑)
「うんいいよ。そのかわり歯医者いって治療してからね」

りゅうせい :
「ホワイトニングもね！」

あきと
「はいはい」(...単純。笑)
そこから朝食を食べたりゅうせいは後5分で家を出たいというのに、のんびりと支度を始めた。
上下スウェットなのにオシャレなのはなぜだろう。俺にはあんな着こなしできないわ。

たかひろ :
「さ、いくか」

.

〜歯医者

あきと君とたかひろ君が準備している間、待合室で雑誌を読んで待つ。

たかひろ :
「りゅうせーい。準備できたよ」

りゅうせい :
「ねぇほんとにやるの？」

あきと :
「スニーカーいらないの？」

りゅうせい :
「いる！」

あきと :
「じゃあ頑張れ！」

りゅうせい :
「ずるいよあきと君…」

たかひろ :
「エプロンするから座って」

りゅうせい :
「…恥ずかしいんだけど」

たかひろ :
「じゃあ顔にタオルかけてあげる」

りゅうせい :
「倒れてくとこも恥ずかしいからもうタオルかけて」

たかひろ :
「座ってたらかけられない」

りゅうせい :
「自分で押さえとく」

たかひろ
「はい(タオルを渡す)
じゃ、椅子倒すな」

タオルで目を隠しながら倒れるりゅうせいを見てなんだか笑いが込み上げてくる。
(こっちの方が恥ずかしそうだけど。笑)

「はい、お口あーん」

りゅうせい :
「あー」

たかひろ :
ぽっかりあいた左上の歯にこっそり検知液をたらすと染まった。藤山君はまだ来ていないので隣であきともその様子を見ている。

「…りゅうせい一回椅子起こすな？」

あきと :
「昨日治療したところまだ虫歯残ってるから、今からたかひろ君に治療してもらうよ？」

りゅうせい :
「え？どーゆーこと？」

あきと :
「＊＊歯科の口コミまでちゃんと見た？最悪だったよ？
あとで俺から＊＊歯科には連絡するから、治療はたかひろ君にしてもらうこと。いい？」

りゅうせい :
「…はい」
あきと君の声と表情が怒っているので、やだとか恥ずかしいとかいろいろ言いたかったけど、言うのはやめた。

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