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たく :
お父さんが手を繋いでくれたから頑張ってあーんってしたんだけど先生が「それじゃお口小さいから虫歯治せないよ」ってまた怒ったの。
「うぅっ、んっ、んっ、やだっ..泣」
父 :
最初は先生も優しくしてくれてたんだけど、たくの気持ちの準備が完全にできてないうちに治療が始まっちゃったのもあって、たくに限界が来てしまった。
過呼吸気味になってきたのでお腹をさすってあげる。
先生は時計をチラッと見てから、助手のお姉さんに何かを持ってくるように頼んでいた。
帰ってきたお姉さんの手には、
無理やり口を開ける道具?みたいなのがあった。
まさかと思ったけど、たくの口にそれがはめられて…たくはもうパニック。
「やめて!やだぁ!お父さん!助けて!」って泣き叫んでて心が痛い。
先生に「お父さん!動いたら危ないから押さえてください」って言われて…。
心の中でたくに謝り、体が動かないように押さえる。
たく :
先生が僕の口の中に何か入れてきて、
それのせいで口を閉じられなくなったと思ったら大好きなお父さんは僕のことを押さえてきた。
そして先生はまたきゅいーんってやつを僕の口の中に突っ込んだ。
"キュイーン
「いやぁぁあ!!泣」
先生 :
「痛くないでしょー?
男の子なら頑張るよ?
もう1年生ならできるはずだよ!」
"キュイーンキュイーン
たく :
「うわぁー。泣
やだぁ!やだぁ…」
父 :
たくは泣き叫んでるけど痛みはないようでそこは安心する。
ただ痛くないのならここまで押さえつけて無理やりやらなくてもよかったんじゃないかと思ってしまう。
しかも今日初めてなんだしさ。
たくだって話せばわかると思うし…。
でも虫歯はそんなに大きくなかったから削るのはすぐに終わった。
そこから詰め物をしてもらって
詰め物の調整をして治療は終わった。
たく :
椅子が起こされてお姉さんがエプロンを外してくれた。
「お父さぁん…泣。
んっく、んっく、もうやあ…泣。
やだっていったのにぃ…泣」
父 :
たくは力強く抱きついてきた。
歯科助手のお姉さんがご褒美にちょっとしたおもちゃをくれたけどそれどころではない、たくの代わりに受け取って待合室に戻る。
俺の膝に座って泣いているたくを見て
歯医者嫌いになってしまうんじゃないかと不安になった。
「たく?もう大丈夫だよ。
お父さん、たくのことギュッと押さえてごめんなぁ」
たく :
お父さんは僕のことを抱きしめながら謝ってきた。
「怖かったぁ…泣」
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りり(プロフ) - ありがとうございます(^^) (2020年7月19日 21時) (レス) id: 7251807e2a (このIDを非表示/違反報告)
Tii(プロフ) - りりさん» そんな風に言ってもらえて嬉しいです。ゆっくり考えてみますね^ ^ (2020年7月18日 21時) (レス) id: a31956f2fa (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 是非新しい家族の設定で歯医者さんの話読ませて頂きたいです(>_<)毎日の楽しみが無くなると思うと悲しすぎます(;_;)どうか前向きにご検討下さい(>_<) (2020年7月16日 22時) (レス) id: 7251807e2a (このIDを非表示/違反報告)
る - 早速ありがとうございます。楽しみにしています! (2020年7月16日 0時) (レス) id: ba54079410 (このIDを非表示/違反報告)
Tii(プロフ) - りりさん» 予定ではお話を書くのを辞めようと思っています。ですが新しい家族の形もありかなと思ってきたのでアイデアが思いつき次第、今後やるかもしれません。 (2020年7月15日 22時) (レス) id: a31956f2fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tii | 作成日時:2020年6月27日 22時