○ ページ11
歯科医 :
「今日じゃなくてもいいけど
また来るのも嫌じゃない？
今日せっかく来てくれたからさ、
今だけ頑張ったらもう嫌なことないよ？」
たく:
(たしかに…
もう来たくない)
「…わかりました。おねがいします」
歯科医 :
「うん、えらいね^ ^
まずね麻酔していくんだけど…
麻酔したことはある？」
たく :
(は？麻酔って注射だよな…
無理無理無理。
キュイーンってやつも無理だけど口の中に注射するのはもっと無理！)
「...麻酔したことないです」
歯科医 :
「じゃあ怖いよな。
でもね、痛くはないから大丈夫だよ^ ^
麻酔する前にお薬塗っていくからね。
あーんできる？」
たく :
「…ぁーん」
歯科医 :
「ちょっとほっぺ引っ張るね〜
お薬つけるよー」
たく :
小さく開けたのに歯医者さんは器用に俺の歯茎に薬を塗っていった。
「このままちょっと待っててね」って椅子が起こされたと思ったら先生はどこかに行ってしまった。
歯科医 :
「よし、じゃあまた椅子倒すね」
たく :
倒されていく間に何となく右にあるトレーを見たらさっきまではなかったでっかい注射器が置いてあった。
(…え、俺この後あれ刺されるの？)
歯科医 :
「はいあーん？」
たく :
怖くて口を開けることができない。
歯科医 :
「まだ麻酔しないから大丈夫だよ。
あーん？」
たく :
(…よかった)
まだ麻酔されないと聞いて口を開ける。
歯科医 :
「ここピリピリしてきたかな？」
たく :
左下の歯茎を触られて、歯科医の問いかけに俺がうなずくと俺の左にいたお姉さんがでっかい注射器を用意して先生に渡した。
(え、まって無理無理…)
歯科医 :
「そのままあーんしててね？
動いたら危ないからね〜」
たく :
そのまま俺の左下の歯茎に麻酔の針が刺さった。
痛くはないけどなんか嫌な感じ…。
「んぅ…」
歯科医 :
「頑張れ頑張れ！
力抜いてねー」
たく :
「ぅう…」
歯科医 :
「ん、偉かった！
苦いお薬だからうがいしようね」
たく :
(はぁ…終わった。
いや、まだ肝心の虫歯治療は始まってもないか…。
ゆう君に会いたい)
うがいが終わってもすぐには椅子が倒されなくて…
少し振り向いてチラッと先生の手元を見ると、キュイーンってやつの先っぽに尖ったギラギラのやつを付けていた。
見なきゃよかった。
麻酔が効いてきて、はじめての感覚に手で頬をさするが人の顔触ってるような、なんだか不思議な感じ。
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りり(プロフ) - ありがとうございます(^^) (2020年7月19日 21時) (
レス) id: 7251807e2a (このIDを非表示/違反報告)
Tii(プロフ) - りりさん» そんな風に言ってもらえて嬉しいです。ゆっくり考えてみますね^ ^ (2020年7月18日 21時) (レス) id: a31956f2fa (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 是非新しい家族の設定で歯医者さんの話読ませて頂きたいです(>_<)毎日の楽しみが無くなると思うと悲しすぎます(;_;)どうか前向きにご検討下さい(>_<) (2020年7月16日 22時) (レス) id: 7251807e2a (このIDを非表示/違反報告)
る - 早速ありがとうございます。楽しみにしています！ (2020年7月16日 0時) (レス) id: ba54079410 (このIDを非表示/違反報告)
Tii(プロフ) - りりさん» 予定ではお話を書くのを辞めようと思っています。ですが新しい家族の形もありかなと思ってきたのでアイデアが思いつき次第、今後やるかもしれません。 (2020年7月15日 22時) (レス) id: a31956f2fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Tii | 作成日時：2020年6月27日 22時
