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あきと :
「じゅんた君こんな時間にごめんね」
じゅんた :
「いや全然。
りゅうせい大丈夫？」
りゅうせい :
「…むり」
たかひろ :
「しんどいけど、ここ頑張らないともっとしんどくなるからね。
じゅんた君もきてくれたからあと少し頑張ろう」
あきと :
「じゅんた君は頭押さえて」
じゅんた :
「え？」
あきと :
「りゅうせいの頭押さえて」
じゅんた :
「…わかった。
りゅうせいごめんな。押さえるよ」
ぐったりしてるのに…と思いつつ、言われた通りに頭を押さえるとすぐにキュイィンと音が鳴り出した。
りゅうせい :
(ビクッ)
「っんー！！
やめっ…！んぁぁ」
あきと :
「じゅんた君しっかり押さえて！！」
たかひろ :
「りゅうせい頑張れてるからなー」
りゅうせい :
「いあいぃぃ！
やぁ"っ！」
あきと :
「じゅんた君！」
じゅんた :
痛みから逃げようとするりゅうせいの顔を両手で包み込んで動かないように頑張るけど、ちょっと動いちゃったのであきとに怒られて俺も必死。
たかひろ :
「りゅうせい頑張ってるのわかってるからな。
あとちょっとだから。動かないでな？
じゅんた君、りゅうせいが危ないから心鬼にして押さえて」
りゅうせい :
「ん"ーーー！」
.
ともひろ :
りゅうせいの聞いたことない声を聞きながら待っていると、少しして静かになった。
終わったかな？
詰めたりしてたのか、5分くらいすると汗びっしょりでぐったりしたりゅうせいとじゅんた君とたかひろ君が出てきた。
「お疲れ様。
終わった？」
じゅんた :
「はぁ…」
たかひろ :
「じゅんた君とともひろありがとう。
あきとと片付けてから帰るから先帰ってて」
ともひろ :
「わかった」
「りゅうせい？平気？
帰ろっか」
りゅうせい :
「ん、
…ありがと…ございました」
たかひろ :
「お疲れ様」
.
ともひろ :
車に乗るとりゅうせいは窓の方を向いてしまったけど、窓ガラスに反射したりゅうせいの目元は潤んでいた。
〜翌日
りゅうせい :
起きるとたかひろ君もあきと君も仕事に行ってしまっていたけれど、あきと君からは「痛かったら薬飲みなよ」たかひろ君からは「大丈夫そう？」ってメッセージが届いていた。
今日も仕事なのに昨日遅くまで治療してくれた兄ちゃんたちには感謝しかない。
帰ってきたら素直にちゃんとお礼しよう。
〜おしまい
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作者名：Tii | 作成日時：2023年11月13日 22時
