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りゅうせい :
「…ねぇ」
たかひろ :
「ん？」
りゅうせい :
「…いたくしないで」
あきと :
「痛いの嫌なら放置するなよ」
たかひろ :
「あ、あきと。
…準備ありがとう」
ちょうどあきとが戻ってきたけど、りゅうせいの発言を聞いてピリピリしてるよ…。
あきと :
「お待たせ、やっていこ」
たかひろ :
「りゅうせい？
少しでも痛いのなくなるように俺も頑張る。
でも、りゅうせいも頑張って。な。
こればかりは、やるしかないから」
りゅうせい :
最悪…！
もっと優しくしてくれたっていいじゃん。
やりたくないけどもう逃げられない。
渋々、口を開けたらすぐに嫌な音は鳴り出した。
"キュイーン
.
たかひろ :
最初は大人しく口を開けていたりゅうせいだけど、少しして手が口元に伸びてくるようになってしまった。
そのせいであきとの機嫌もさらに悪くなる。
「りゅうせい、頑張れてるからな。
嫌なのわかるけど手はしないよ」
あきと :
バキュームをしながらりゅうせいの手が口元に来ないようにガードする。
"キュイィン
りゅうせい :
「んっ、ぁあ」
あきと :
「動くなって」
たかひろ :
「痛いな。ごめんね」
りゅうせい :
「ん！やらっ！」
あきと :
「危ないから！
動くなって言ってるのわからない？」
たかひろ :
「ちょっとあきと」
一旦休憩を挟もうか…
フットペダルから足を離した。
止めるとりゅうせいは顔を横にしちゃったし、あきとは怒ってるしで、空気は最悪。
あきと :
「…はぁ。
もう無理そうだから連絡してくるわ」
たかひろ :
2人で治療するのは厳しいと判断したあきとは家族にヘルプの連絡をするために診察室を出て行った。
.
じゅんた :
だいきとのぞむは寝ちゃったし、ともひろも部屋に行ってしまった。
長男として起きて3人の帰りを待つことにしたんだけど、24時半も過ぎたのになかなか帰ってこない。
待ちくたびれてテレビを見ながらちょっぴりお酒を口にしたときあきとから電話。
…えーっと。
「人手が足りないから来て欲しい」って言われたけど、1分前に飲んじゃったよ…。笑
ダメ元でともひろの部屋に行って聞いてみるとまだ起きていて「それなら俺が運転するよ」って言ってくれたので2人で歯医者に向かった。
〜レインボー歯科
じゅんた :
ともひろは「みんなで行ってもりゅうせい嫌がるから」って待合室で待ってるみたい。
診察室に入るとりゅうせいがぐったりしていて、かなりハードな治療をしていることが見てわかった。
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作者名：Tii | 作成日時：2023年11月13日 22時
