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ともひろ :
普段はムードメーカーなだいき君は、気にしいで繊細な性格。
こういうところで、自分の気持ちは我慢してしまう。
だいき :
「…もう帰りたい。
今度あきと君にやってもらう…」
ともひろ :
兄ちゃんのこんな姿、なんて言ったらいいの？
歯科医 :
「すみません。再開しますね。椅子倒します」
ともひろ :
「まだかかります？」
歯科医 :
「そうですね。
今6割くらいですかね。
あ、時間ないですか？」
ともひろ :
「時間は大丈夫なんですけど。
麻酔の追加ってできます？」
だいき :
「えっ！
いいっ！大丈夫っ！」
歯科医 :
「あ、痛みます？！」
だいき :
「このままできますっ」
ともひろ :
だいき君はこっちをみながら首を左右に振り「麻酔も嫌っ」と小さな声で訴えて来る。
歯科医 :
「麻酔足しましょうか」
だいき :
助手のお姉さんが追加の麻酔を取りに行ってしまった。
…やりたくないのに。
歯科医 :
「痛いのないですからね」
"チクッ
だいき :
全身に力を入れて身構えていたけれど、思ったより痛みはなくて一安心。
そこから再び削られる俺の歯。
麻酔追加しても1カ所痛むところがあるし、喉の奥には水が溜まって苦しいし、顎も疲れるしでしんどいでしかないけれど、なんとか耐え切った。
「お疲れ様です。
麻酔が効いている間はお食事は控えてくださいね」
〜
だいき :
いろいろ注意事項みたいなの言われたけれど正直あまり覚えてない。
ともひろが支えてくれて、気づけば待合室にいた。
ともひろ :
「…平気？」
だいき :
「ん」
ともひろ :
「ちょっと頑張りすぎちゃったね」
だいき :
(ウルっ)
ともひろ :
「あ、ごめん。
そんなつもりなかった」
涙目になってしまったので、ここでは褒めるのおしまい。
でもほんとだいき君は頑張りすぎなのよ。
詰め物とれた時に他のところ着いてきてとかでも言えばいいし、今日もたかひろ君がいいなら言えばいいし、治療中も我慢しなくていいと思うし。
でも今回は弟だけど俺を頼って連絡くれたのは嬉しかったな^_^
.
家に着くと、事情を知ったあきと君がすごかったんだから。末っ子のぞむが嫉妬するくらいの過保護っぷりよ。
夜ご飯はだいきの好きなものだけをあきと君が作って。
風呂の後はドライヤーとマッサージ。
だいき君はこんなにしてくれるなら次から他の先生に頼もっかなぁ〜なんて言ってたけど。笑
とにかくみんないろいろ治ってよかった。
健康が1番。
〜おしまい
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作者名：Tii | 作成日時：2023年11月13日 22時
