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あきと :
「まぁ何時でも連れてきてくれたら診るから。
でも、無理そうならほっといていいからね。笑」
親友 :
「いや、頑張ります！
20時までには連れて行きます」
あきと :
「ありがとう。
じゃあよろしく」
親友 :
「お仕事中すみませんでした。
失礼します」
.
親友 :
「ただいまー」
りゅうせい :
「おかえり。
トイレ長くね？」
親友 :
「すまんすまん」
そこから少しゆっくりして、店を出た。
歯医者までどうやって連れて行くか迷ったけどとりあえず「行きたいとこある」って言って、車に乗せた。
.
すぐに行くのもあれなので、少しドライブをして19:30。
そろそろかと思い、レインボー歯科の駐車場に車を停めた。
りゅうせい :
「…は？」
親友 :
「ごめん。
…今から行かね？」
りゅうせい :
「無理！」
親友 :
「あきと君は何時でもいいよって」
りゅうせい :
「…言ったの？」
親友 :
「ごめん」
りゅうせい :
「俺が兄ちゃんにやられんの嫌なの知ってるじゃん」
親友 :
「知ってるけど、じゃあ他のとこ行けるの？
歯医者苦手なんだろ？
なら兄ちゃんに甘えたらいいじゃん」
りゅうせい :
「…」
何も言い返せない。
親友 :
「行きにくいなら俺もついてってやるけど、それも嫌だろ？」
りゅうせい :
「うん。見られたくない」
親友 :
「行ってこいよ。
なんならここで待ってるし」
りゅうせい :
「…えぇぇ。
じゃあ家行きたい。
今日泊まる！」
親友 :
「そんくらい全然いいよ。
待ってるから」
りゅうせい :
「…行ってくる」
♪カランコロン
あきと :
受付の子に「りゅうせい君が来ました」って言われてびっくり。
ほんとにきたよ。
たかひろ君はちょっと長引いてるので、俺が診ることになった。
少し待ってもらってりゅうせいのところに行くと、明らかに不機嫌な背中。笑
「りゅうせーい」
りゅうせい :
「…」
あきと :
「優しい友達に感謝だな」
りゅうせい :
「…別に自分で来るし」
あきと :
「はいはい。
もう解散したの？」
りゅうせい :
「駐車場にいる」
あきと :
「じゃあ、ささっと終わらせちゃおうか。
椅子倒すな」
りゅうせい :
「…タオル」
あきと :
「はいはい」
りゅうせいは恥ずかしいからっていつもこう。
顔にタオルかけて、俺たちと目が合わなきゃいいらしい。笑
「あけて？」
りゅうせい :
「ガリってするのと風のやつやめてよ」
あきと :
「まだ診るだけ。
ほら開けて」
りゅうせい :
「ぁー」
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作者名：Tii | 作成日時：2023年11月13日 22時
