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だいき :
ベッドに横になって目を瞑っていると薬が効いてきたのか痛みが落ち着き、気付けば朝になっていた。
そんな生活を2日過ごした。
.
たかひろ :
やっと今日から仕事復帰。
あきとは明日から復帰だけど、元気なので家でできる仕事をしてくれる。
普段は仕事中に携帯は持っていないけれど、今日はあきとと連絡を取ることもあるかと、ポケットにいれていたら治療中ポケットから何度も振動が。
あと少しで今の患者さんの治療は終わりなので、あとでかけ直せばいいかと治療に集中した。
治療が終わって携帯を見ると、だいきから5件の着信。
まさかの人からの電話で慌ててかけ直す。
♪プルルル
だいき :
「たかひろくんっ…
はぁっ…」
たかひろ :
「え、どーした！？」
だいき :
「いまから…いっていっ？」
たかひろ :
「今どこ？仕事は？」
だいき :
「…っ。
しんど…いっ…」
たかひろ :
「しんどいな。
いいよ、いつでもおいで！」
だいき :
「んっ…」
♪ブチっ
たかひろ :
「ちょっ！だいき？」
電話が切られてしまい、詳細はわからないけれど次の患者さんも待っているので受付の子に伝えて仕事に戻る。
ともひろ :
お昼過ぎ、買い物に出掛けていたらだいき君から「しんどい早退する職場まで迎えに来てお願い」とメールが届いた。
「どこがしんどい？ちょうど近くにいるから15分もあればつけると思う」と返事をすれば「痛い限界たかひろ君とこ連れてって」と。
なるほど…。
車で来ててよかった。
とりあえず買い物を済ませて急いで向かう。
「だいき君！」
だいき :
「ごめっ…」
ともひろ :
「いーよ。
…喋るのしんどい？」
だいき :
「んっ」
ともひろ :
「電話しとこっか」
だいき :
「したけどっ…
ちゃんといえてないっ…」
ともひろ :
「ん、いいよ。
俺伝える」
♪プルルル
受付 :
「こんにちは。
レインボー歯科でございます」
ともひろ :
「こんにちは。ともひろです」
受付 :
「あっ！もしかしてだいきさんの予約ですか？」
ともひろ :
「はい。
15時頃には着けるかなと思うんですけど…」
受付 :
「たかひろ先生に伝えておきますね」
ともひろ :
「よろしくお願いします」
そして15時ちょうどに着くと、たかひろ君が出てきてくれた。
俺も一緒に来たことに驚いていたけれど、だいき君の代わりに、詰め物が取れてしまって先日から我慢していたことなどを伝えるとたかひろ君は「ありがとうな」と俺の頭をぽんぽんっとしてくれた。
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作者名：Tii | 作成日時：2023年11月13日 22時
