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たかひろ :
「おいで」
両手を広げれば、ぎゅっとくっついてくる。
のぞむ :
「ずきずき…」
たかひろ :
「ズキズキしんどいな。
ちょっとだけ何か食べて、薬飲む?」
のぞむ :
「食べれない」
ともひろ :
「おかゆかお茶漬けにする?
ゼリーもあるよ」
のぞむ :
「…いらない」
たかひろ :
「よし!
じゃあ痛いのなくしてこよっか」
のぞむ :
「…たかひろくんと?」
たかひろ :
「ともひろも来てもらう?」
のぞむ :
「ともひろ君とりゅうせい君」
たかひろ :
「りゅうせいにも聞いてこよっか」
ともひろ :
「俺聞いてくるよ!
のんちゃんちょっとゆっくりしてて?」
たかひろ :
ともひろの気遣いで2人きりになると、俺に抱きつくのぞむは俺の肩に顎を乗せる。
「大丈夫よ^_^」
なんて言ったらいいのかわからないけれど、とりあえずそれだけ伝えて抱き締めた。
.
ともひろ :
りゅうせいは「明日早番なんだよ…」なんて言いつつもついてきてくれた。
のんちゃん曰く、じゅんた君とあきと君は怒るから。
だいき君はいじってくるから。という理由で今回は俺たちが選ばれたらしい。笑
でも黙って行くわけにはいかないので、だいき君にだけ「のんちゃんの治療行ってくるね」って言って家を出てきた。
〜診察室
たかひろ :
ザッと確認して、いよいよ治療ってところなんだけど…
のぞむ :
「診るだけ?」
たかひろ :
「それはこの前限定の話な。笑」
のぞむ :
「でも…こわい」
たかひろ :
「大丈夫。
ともひろもりゅうせいもいるからな」
のぞむ :
「…ともひろくんの美味しいチャーハン食べたい」
りゅうせい :
「今それ?!笑」
ともひろ :
「いいよ。笑
いくらでも作ってあげるよ」
のぞむ :
「んぅ…っあ」
りゅうせい :
一瞬渋ったけれど覚悟を決めたのか大きく口を開けたのぞむ。
たかひろ :
「ん、大きくて診やすいわぁ♪
ありがとなぁ^_^
ちょっとお薬つけるからな?」
のぞむ :
「ビリビリする」
りゅうせい :
「ビリビリって合ってる?笑」
たかひろ :
「ふふ、笑
表面麻酔も効いてきたね。
今度チクッとするけどここだけ頑張ろうな。
お鼻でゆっくりふーってしててな」
のぞむ :
(コクン)
"チクッ
のぞむ :
「いあいぃ」
たかひろ :
「痛い?!」
のぞむ :
「んーん。
にあい!」
たかひろ :
「苦い?」
のぞむ :
「ん」
たかひろ :
「苦いのごめんなぁ。
ちょっと頑張って」
のぞむ :
「んぅ…」
たかひろ :
「ん、終わり。
うがいしような」
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作者名:Tii | 作成日時:2023年11月13日 22時