43話TH ページ43
教室でボーッと窓の外を眺める
俺はそれが日課でもあり、好きだった。
ここから見える景色は
何か特別なものがある訳じゃない
雑草や、木や、花
石に砂
でも、雑草の中から綺麗な花を見つけ出したり
小さい体で大きな木に登ろうとする虫を見ているのがなぜか俺は好きだった。
はぁ…
窓の外ばっか見てるからクラスメイト全くわからないんだろうな…
またAに怒られる。w
今日はいつもの景色の中にスズメがいた。
可愛い…
こっち来ないかな
おーい、スズメさーん
声に出さずに心の中でそういった
小さくてホント可愛い
ハトやカラスとはまったく違う気がする
汚いのは同じだろうけど
『あの…』
と、急に声をかけられて
心臓が飛び跳ねた
TH「え、」
目の前にはおそらくクラスメイトなのであろう女子が、はずかしそうに立っていた
A以外の女…
冷血王子と呼ばれている俺にこの子は話し掛けてくれた。ってことは、
友達にならなきゃ!!
Aがいつも言ってる、早く友達作れって
『テヒョン君、大した事じゃないんだけどね
その…これ』
その子は俺に可愛い紙袋を渡してきた
TH「えっ…」
『あ、もしかして甘いものとか苦手だった！？
こ、これ…あの、クッキー何だけど』
クッキー？
なんで俺に？
今日バレンタインだっけ？
明らかに違う
TH「え…」
『ご、ごめんね！
急にこんなの迷惑だよね、その…
テヒョン君最近優しいっていう噂が広まってたから仲良くなれたらいいなと思って…』
そういう事か…
さっきから、「え…」としか言って俺は
ごめんなさいと謝ってどこかへ行こうとするその子の腕を捕まえた
『っ…!!』
ビクッと驚いた様子のその子は
顔を真っ赤にしてこっちを向いた
TH「ありがと…」
俺は黙って紙袋を貰いスグに腕を離して再び窓の外を眺めた
『て、テヒョン君…
こちらこそありがとう！』
嬉しそうな声が聞こえる
俺は窓を見ながら頷いた
『貰ってくれた！』
『見てたよ、凄いじゃん！！』
『やっぱテヒョン君って普通に優しいのかな』
『私も友達になってみたい』
紙袋を持ったまま、心の中で叫ぶ
A！！
俺にも友達できるチャンス来た！
ニヤケを必死に我慢した
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ぱぴこ(プロフ) - ろくな青春送れなかったので…がちでありがとございます。楽しみにしてます！ (2017年1月30日 1時) (
レス) id: 23c2ed17b8 (このIDを非表示/違反報告)
Jonny(プロフ) - 家族屋に続き面白くていつも楽しみにさせてもらってます(´；Д；`)これからも応援してます＾＾！ (2017年1月29日 10時) (レス) id: b1fd0203ea (このIDを非表示/違反報告)
ゴン汰(プロフ) - はじめまして(^-^) とても面白い内容なので早く続きが読みたいです！主人公に依存しているテテが可愛すぎて…頑張ってください！(´ω｀) (2017年1月26日 9時) (レス) id: fdb5867322 (このIDを非表示/違反報告)
なな - そうなんですね！！さくさくさんの書くお話全部大好きなのでまた続きが見れるなんてとても嬉しいです(^o^)楽しみにしてます！ (2017年1月24日 19時) (レス) id: 6395bb136a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)さくさく(プロフ) - ななさん» はじめまして(^^)ありがとうございます!!そうですね、私も書こうと思って､今忘れているお話を全て読み返している途中ですwもうしばらくお待ちください(><)未だに待ってくださる読者様がいる事はとても嬉しいのと驚きです!!ありがとうございます (2017年1月24日 4時) (レス) id: f8639a51fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくさく
| 作成日時：2017年1月21日 8時
