水で溺れ戀してしまった【free】 (ページ6)

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story 5．喧嘩上等な二人① ページ6

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響き渡る声が消えていく様子に息が詰まる

『……大体貴方に関係の無いことですよね

何故泳ぎで勝負なんか…』

宗介｢泳ぐの好きなんだろ…｣

彼女はハッと顔を上げ視線を外す

『…卦度、男女の速さは圧倒的に…違』

彼女は言い訳をするが

彼は分かったように即答する

宗介｢孅(かよわ)い発言は云い、…

お前の得意なフリーで構わない｣

『っ孅い？！……貴方本当に頭にきますね

私を誰だと思っ……』

彼はTシャツや下を脱いで生々しい筋肉が目に入る

『(…良かった…ちゃんと水着下に履いてた…)』

全国レベル的な筋肉のつき方

まさに水泳の為だけに造られた身体

宗介｢さっさと終わらせるぞ｣

彼は踏み台へと足を運ぶ

『……_______________…』

彼女も不安な顔をしながらも踏み台に立つ

宗介｢準備はいいな？……行くぞ

3ー2ーい……｣

彼は飛び込む青い透明な水に軽やかに

『…___________御免無理』

彼は彼女が泳いでない事に気づき水中で足を止める

彼女の弱い声が響く

宗介｢…分かった…お前の___________…｣

水に濡れポタリポタリと此方に来る

『…貴方の言う通り私は本気は出せない』

宗介｢………、面倒臭…何でだ｣

彼女は唇を噛めしめる

冷静だった彼女の表情は何処か残酷だった

『……本気を出さなくても…私は！！』

すると彼は声を怒鳴るように答える

宗介｢凛は……お前の泳ぎが羨ましいって言って

…お前は水泳に賭けてると言ったな？だが其れは大間違いだ…お前に水泳は向いてない中途半端な奴が
泳ぐ必要は無い！！！｣

『_______________…本来はそうなのかもね

卦度…私の実力がどれだけ恨みを凭れた…』

彼女は言葉をそれ以上話さなかった

彼女は後を去るように静かに戻る

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『…____________最悪本当、に』

タオルを頭に被せ壁に寄りかかる

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宗介｢…(…___________中途半端な奴か…

其れは俺の事だろが…)｣