水で溺れ戀してしまった【free】 (ページ48)

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story 47．深海の欠片① ページ48

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全国大会当日

日本各地から代表して選ばれた強豪達が集まる

『今日は個人種目とメドレーが行われる
これ以上言うことは無いわ…自分達のベストを尽くしましょう』

部員｢……うぅやっとここ迄来たんですね｣
部員｢先輩との大会は今日で…最後｣

『何顔を下向いてるのまだ卒業する訳じゃないのよ、ほらしっかりなさい』

部員｢はいっ！！！｣

最後の最後まで部員を纏めあげる完璧な先輩だ

あの微笑ましい笑顔は今だからこそ見れる

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江｢…った、大変です！！！｣

大会のシナリオを強く握りながら慌てて駆け寄る

渚｢如何したの？そんなに慌てて…｣

江｢っそれが！！女子リレーで鮫柄女子学園の
隣を泳ぐ学校が……水姫学園で！！！｣

真琴｢えっ！！そんな事って｣

怜｢全国常連だとは聞いていましたがまさか同じ組、隣同士とは…不運と言いますか｣

遙｢Aはその事を知っているのか｣

江｢多分知らないと思います…之からアップの順番が回って……その時に会うことにはなると思いますが｣

渚｢Aちゃん…大丈夫だよね？立ち止まったりなんかしないよね？｣

真琴｢取り敢えず今は信じるしかないよ、
俺達もコンディションを整えるんだ｣

フラッシュバックは起こってしまうのか

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帽子を被りゴーグルを身につけ台に上る

『…_____________…絶好調ってわけね』

｢………もしかしてAじゃない？｣

その声に彼女は身体を止める

くるりと後ろを向ける

『…____________な、…〇〇先輩…？』

｢あーやっぱりA？…お久しぶりね
私卒業して水姫学園のOBになったのよそれで今｣

彼女は膠着したまま目を開く

『……な、んで』

｢やっぱり貴方の実力を手放したの惜しいと思って
あ、もしかして前のこと引き摺ってる？あーごめんね？気にしないで…ほら後輩もそう思ってるし｣

彼女は拳を握って声を荒らげる

『馬鹿にしないで！！此裏切り者！！！』

その声は彼たちにも響き届く

彼女の堪忍袋の緒が切れた