水で溺れ戀してしまった【free】 (ページ45)

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story 44．夏休みの想い日① ページ45

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海に反射した灯篭の光が水面を煌びやかに照らす

夜光虫が海を銀色に染める

『綺麗________…』

宗介｢嗚呼、そうだな｣

灯篭の光によって瞳は宝石のように輝く

『彼方の方に行こう……_____っと』

ｺﾞﾂｺﾞﾂの石に足を崩して海に落ちようとした時

宗介｢っと危ねーな……気ぃつけろよ｣

あっさり腕を捕まえて間一髪

『ありがとう宗介くん』

宗介｢お前って見た目の割におてんば娘だよな｣

『ちょっと失礼ね違うわよ！』

宗介｢拗ねてんじゃねーか｣

二人だけの輪が広まる

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怜｢……渚くん見ましたか｣

渚｢バッチリ見たよ、あれは確かに山崎くんとAちゃん！！｣

真琴｢二人とも如何したの？｣

渚｢ほらほら彼処！｣

視線の先には楽しそうに微笑む二人

遙｢…二人は付き合っているのか？｣

真琴｢つき、付き合ってる?!Aちゃんと山崎君が？！｣

怜｢推測としては、夜の祭りしかも私服…二人きり
で楽しそう…之はズバリ！デートでしょう！｣

渚｢でも意外な組み合わせだよねー二人って
何時もこうーピリピリしてる感じが！｣

遙｢……。｣

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『(何か人の視線が……)』

宗介｢於い、此処に座る場所があった｣

二人はそっとベンチに座る

花火が打ち上がるのを只待っていた

宗介｢水泳やめるのか？｣

『聞いてたんだね話』

宗介｢本当にそれでいいのか？｣

『ええ、全国で結果を出して私は水泳をやめる』

灯篭の光が幻想的で美しかった

宗介｢____A｣

突然と名前を呼ばれて胸の鼓動が早くなる

『…え…、？』

宗介｢俺はお前にもっと羽ばたいて欲しい
本当は悔しいんじゃねーのか？夢が高校生活で終わってしまう事が｣

『…はぁ宗介君って勘がいい人よね…

ねぇ宗介君』

宗介｢_____？｣

彼女はにこやかに彼を見て笑って

『可笑しいこと云うけど泣いていいいかな…？』

弱い自分を見せたくなかった彼女が吐いた弱音

宗介｢……相変わらずの泣き虫だなお前は｣

彼はそっと彼女の頭を自分の胸に引き寄せた