水で溺れ戀してしまった【free】 (ページ33)

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story 32．新しい自分に叫べ② ページ33

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目の前の美しい景色は

色鮮やかな花弁が透き通る水と一体化して

浮き上がっている

『…_______________…っ』

熱いものが飛竜に復一の胸を斜に飛び過ぎる

玻璃のように光る涙が零れる

『…之が私が見たい景色…__________』

世界は急展開する

風が彼女の髪を靡かせて花の香りが体へ伝わる

凛｢________…A、お前は一人じゃねえ

誰もお前の景色をぶ壊す奴はいねぇよ｣

『…似てる、昔の景色と…

子供の頃純粋な気持だけが見れた景色』

部員達はそっと私に手を伸ばす

満面の笑みで

『……_______っう、うぅ…』

無邪気な泣き声が響き渡る

檻に閉ざされた彼女は扉が開かれる

手を腕を全身を伸ばす

彼女は仲間の手を握る

｢A先輩……！！！｣

周りの部員達は私に抱きつく

『…ありがとうみんな、』

彼女は輝かしい笑顔を見せる

誰もが心奪われる笑顔だ

凛｢……良かったA｣

宗介｢泣くな凛｣

凛｢っ泣いてねーし！｣

似鳥｢なんか僕感動しちゃいました…｣

百太郎｢最高ッスね…この景色｣

彼女を見つめて安心した微笑みを魅せる彼ら達

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『綺麗…ね』

夜までずっとプールを眺める

凛｢そうだな、懐かしい景色だ｣

『………ありがとう凛』

彼は目を開いて此方に顔を向ける

凛｢俺だけじゃねーよ、江が全部やった事だ
〝Aの笑った姿が見たい〟ってな｣

『卦度、この景色を知っているのは凛…
貴方よ』

まだ遙達と出会っていない幼い頃

単なる遊びで大きな水溜りに花をばら撒いて

凛は私に誕生日プレゼント代わりに魅せた

美しい光景

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『凛ちゃん…凄く嬉しい！！本当にきれい！！』

凛｢ふふーんどうだ！Aに似合う花を集めてきたんだぜ！｣

『ありがとう凛ちゃんダイスキ！！』

凛｢だ、だいすきって……まぁオレもだけど…｣

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凛｢なぁA……ずっとお前に言いたかったことが｣

美しい世界はカラフルに