水で溺れ戀してしまった【free】 (ページ27)

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story 26．笑顔救出作戦④ ページ27

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平常の巴里の優雅さを埋めかくして居る

今日の祭りは馬鹿騒ぎ

夏しか味わえないこの香りとこの景色は

彼女に一生が残るのだろうか

江｢ん～甘いっ！！！｣

『江ちゃん之で三杯目…だけど』

江｢年に一度のこの祭りを存分に楽しむ！
其れにAちゃんと一緒に行けて本当に｣

江を見つめて優しい表情で微笑む

『そうね、私も______…』

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夜の9時花火が打ち上げる前

凛｢そろそろ上がる頃か…どうだった江と｣

『昔に戻った気分』

凛｢そうか、あのさA…俺
ずっと…そのだな！｣

渚｢あーいたいた！もーこっちじゃなくて
あっちの方が綺麗に花火見れるんだって！！｣

凛は頭をくしゃくしゃとかいて

頬を少し赤くしていた

『ええ、』

凛｢(な、ぎさぁ、……)｣

渚｢(何かの殺気?!まぁーいいや！)｣

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ひんやりしたコーラを自販機で買う

江｢Aちゃんこっちですー！！｣

丘の上から呼び叫ぶ江達の姿

『今行くわ………った』

有りがちな下駄の靴擦れに

足の裏がピキーンっと攣る

『……もうっ…』

すると目の前に屈んで私を見つめる彼

宗介｢乗れ、足痛いんだろ？｣

『結構よ、私よりも貴方の肩の方が心配よ！』

宗介｢遠慮すんな、花火始まっちまう…早くしろ｣

彼女は彼の背中に近づいて乗る

視線を合わせずに頬を膨らませる

『この前も私を運んでくれたみたいだし』

宗介｢嗚呼、とてつもなく重かった｣

彼女は足をジタバタさせる

『だったら下ろしなさいよ！』

彼は鼻で笑ったのか口で笑ったのか笑を零す

宗介｢冗談だ…

後それと首に手を締め付けるように置くな｣

『何処も持つところないから仕方ないでしょ
肝心な肩もあれだし』

宗介｢そっと置くなら別に痛くもねぇよ｣

彼女は優しく撫でるように肩を触る

『大会…出るつもりなのリレー』

宗介｢嗚呼｣

『やめた方がいい、これ以上負担をかけると
二度と泳げなくなってしまうかも知れないのよ』

宗介｢…凛たちと泳げる事が俺の夢でもある｣