水で溺れ戀してしまった【free】 (ページ20)

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story 19．溺れて溢ちる③ ページ20

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衝撃的な発言に二人は目を開き口を開ける

凛｢…水泳を辞める…？そんなの冗談だろ？

誰も不幸になってなんか｣

彼女は壁を強く叩く

『なってるじゃない！！私のせいで二人がこうやって口喧嘩するのも…それだけじゃない私が泳ぐ事によって人が妬んだり………』

本音が零れる

凛｢妬まれる…一体誰が｣

『私はずっと羨ましかった本気で泳いで
仲間が応援してくれる凛が』

片足で立ち上がって壁を辿って扉まで向かう

『ねぇ、誰か教えてよ_______________…』

そう告げて、二人の目の前から立ち去る

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今にも雨が降りそうな夜

無数の星達は本来美しい筈なのに

彼女の瞳に写る星達は真っ黒で闇に満ちる

『___わたしの心の色みたいね』

何故人はこんなにも変わるのか

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只今より男子メドレーリレー400m

の試合を行います

岩鳶と鮫柄が隣同士へ並ぶ

遙｢…Aは大丈夫なのか？｣

凛｢お前もかよ…何の根拠があってだ？｣

遙｢今日来ていないからだ、それと……｣

凛｢ったく人の心配する前に、この試合で誰が勝つか想定してみろ、まぁ地方大会には勝ち進めよ｣

遙｢お前に言われるまでもない｣

男達の熱い勝負が始まる

だが差ほど心を奪われるような風景では無い

『…______人のこと言えないじゃない』

入口前に身を隠しながら試合を眺める

江｢…負け、た…卦度予選は通過
地方大会進出！｣

笹部｢ああ！挽回のチャンスはまだまだある！｣

江｢はいっ！…………あれって…Aちゃん｣

松葉杖を突きながら後を去る様子が視界に入る

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江｢皆さんっ！！大変です…！｣

息を切らす彼女に不振を抱く

真琴｢そんなに慌ててどうしたの？｣

江｢…っAちゃんが…どうやら出るはずだった
メドレーリレーが出ないって話です｣

渚｢え？！なんで急に…まさか水姫学園のトラウマで…？｣

江｢違うんです、足を痛めてたんです！｣

岩鳶｢足を痛めたっ？！！｣