水で溺れ戀してしまった【free】 (ページ17)

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story 16．飛び込め勝て② ページ17

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夕日が綺麗に煌びやかに輝く頃

凛｢周りの奴らお前の噂で広がってたぜ｣

『別に大した事じゃないし』

凛｢それと聞いたぜ、リレー出るんだってな｣

彼女は夕日を見つめて視線を逸らす

『……___________そうね、

にしても凛、何ハルに負けてるのよ』

話の話題を変える

凛｢簡単に言ってくれるな…俺と泳ぐ度に速くなるんだよ彼奴…ったく恐ろしい奴だ｣

『…____________いいよね凛は』

凛｢え？｣

『何でもないじゃ、私先に戻ってるわね』

凛｢あ、嗚呼｣

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再び夜が来る

今日の試合で体力を消費したと言うのに

彼女は水着に着替えてプールに足を付けて眺める

『明日…___________か、』

彼女は胸を締め付ける

晴れ晴れしない表情に只青い水を見つめるしかない

『大丈夫…大丈夫、怖くない…』

自分に言い聞かせ

プールに飛び込み泳ぐ

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凛｢彼奴まだ練習してるな｣

外からの窓で泳ぐ彼女を見つめる

宗介｢休む事も大事だってこと知らねーのかよ｣

凛｢何か宗介、Aに冷たくないか？｣

宗介｢…嗚呼言う奴腹立つ、｣

凛は呆れた表情で彼女を見つめる

凛｢おいおい、それ本人の前で言うなよ
まぁ言ってもAは冷静に対処するだろうけど｣

凛は彼女を見つめる

誰にも見せない表情で

それはまるで彼女の事を_______________…

宗介は凛の顔を見て何かを思う

宗介｢凛、彼奴の事______…｣

凛｢ん？｣

宗介｢いや、何でもねぇよ｣

凛｢そろそろ戻るか、女子プールに覗き魔がいたって言われてもしゃーないし｣

宗介｢そうだな___……。｣

口角を上げて微笑む

一瞬彼女に視線を向ける

宗介｢……あ…｣

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『(本気を出さなくても私が速くなればいい話…
…もっともっともっと！！！)』

自分の限界も知らない

足を手を息を全身に泳ぎにかける

彼女は限界を超える

『…はァ…________？！しまっ…足が…』

突然と全身に巡る痛み

彼女は足掻く

次第に力が抜けて

『……___________助け、』