水で溺れ戀してしまった【free】 (ページ16)

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story 15．飛び込め勝て① ページ16

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蝉の音が響く中水泳部が今日集まる

県大会1日目

御子柴｢久し振りだなお前達！！
俺が居なくてもしっかりやってたか？！｣

響き渡る返事

御子柴｢鮫柄学園の誇りを持って男も女も精一杯頑張れ！！ん……君は…見ない顔だ…んん？｣

『……_________あの』

御子柴｢君…………、可愛うぃね…！｣

突然と手を握り返して反応に困る彼女

凛｢ダメだ…こりゃ｣

似鳥｢あは、は｣

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午前の部男子個人種目

緊張漂う中応援席へと向かい声援を送る

上位をキープする岩鳶と鮫柄

凛｢次は200のフリー｣

『でも珍しい真琴がフリーに出るなんて』

凛｢嗚呼、｣

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迷いのない泳ぎに彼女は欲しがる

御子柴｢午後からは女子の個人種目だ！！
お前らしっかり応援だぞ！！！｣

凛｢頑張れよA｣

『ええ、』

支度へと向かう彼女に声をかける

凛｢後さ…｣

クルリと凛の方見る

『何？』

凛｢…信じてるから俺は｣

一瞬彼女は目を開いて驚く

それ以上の言葉は返してくれなかったが

彼女は真っ直ぐに歩く

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｢女子フリー個人種目100ｍの試合を行います｣

台へと上り飛び込み体制となる

凛｢一番はAか、彼奴なら行ける筈だ｣

似鳥｢はいっ！何たって全国ベスト3ですから！｣

〝よーい………せいっ!!!〟

綺麗なフォームを画いて飛び込む

江｢Aちゃんがトップです！！｣

次元が違いすぎる速さに周りは声を出して驚く

宗介｢彼奴のコースは端のコース、波の影響を受けやすい場所で不利だが｣

凛｢Aのあのスピードは誰にも叶えやしないって訳か｣

どんどん差をつける彼女

周りは追いつけられない程

宗介｢(本気を出さなくてもこのレベルだったら
勝てるってことか…)｣

颯爽に泳ぐ彼女はあっという間にゴールへと着く

『ップはぁ…はァはァ……』

江｢凄いあのタイムは全国上位レベル！｣

その後の種目も断トツの1位で決勝進出

彼女の速さに驚かされる者達