第五話 疑念 ページ6
｢っお前のせいで中級妃様に折檻されたでしょ！！！｣
｢衣服に異臭がするって……こんなの匂いが移ったからだよ！｣
『でもその洗濯物は私は洗ってない、手はちゃんと洗ってる。』
猫猫が麗麗の元へ来る前
朝から洗濯場所では下女達が言い争っていた。
｢どうしてこんな醜い女が、後宮に入れたのよ！！｣
桶に入った水をたんまりと掛けられてしまい、びしょ濡れになる。
騒ぎに駆けつけた宦官が現れるが、面倒事なので一足早くその場から立ち去った。
───
_______________
『(……着慣れすぎて臭いかどうかの判別も付かなくなる)』
後を追いかけられないように一旦壁の外に身を隠す
｢そこの女、そこで何をしている｣
知っている声に、顔が引き攣る。今日は凶という日らしい。
こんな所で身を潜めているのは怪しいといえば怪しい。
行儀よくお辞儀をして、素直に従う
『……』
｢濡れているのか？｣
『少々いざこざが有りまして、お見苦しい姿を見せ申し訳ありません。恐怖に耐えきれずこちらに身を隠しておりました。』
｢……それよりお前変わった髪色をしているな、｣
変わった髪色？
その言葉を聞いた途端冷や汗をかいた、縛っていた髪を下ろし毛先を見ると銀髪色が顕になっている。水ではそう簡単に色は落とせない。恐らくあの桶には洗剤も混ざっていただろう。促進されてしまった。
幸いなことに染物の黒は八割ほど残っている。
化粧も同様、ぺたぺたと顔を触ると施した化粧も落ちている。
『無礼承知の上ですが、私は失礼致します』
｢おい、待て｣
腕をつかまれ、身動き出来ない。
｢お前……──────｣
剥がれ落ちた化粧､ほんのり見える素顔
そこには下女の服が似合わない、顔が目に入る
『(ああ、一旦引くべきか)』
腕を振り払って、宦官から離れる。
｢何処かで見た顔だ、そしてあの銀髪……｣
───
_______________
何千人といる女官の失踪は珍しいことではない。
病気で使い物にならなければ宮の外へ追い出される。
最悪の場合は刑罰もある。
全ての下女を把握するものはいない、だから下女が一人いない、二人いないなどはどうだってことは無い。
然し雑巾女と呼ばれる彼女は宮でも噂される有名人。
その彼女の姿を見ないとなればたちまち噂は広まる。
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化鮎(プロフ) - ななしさん» 読んでくださってありがとうございます。すみません今気づきました。最後まで書いたのですがどうやら消えちゃったようです。知らせてくれてありがとうございます。どうぞ今後もよろしくお願いします(❁ᴗ͈ˬᴗ͈) (3月18日 21時) (
レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
ななし - いつも楽しくお話読ませていただいてます！18話刺客が途中で終わりになってしまっている気がします。確認の方よろしくお願いします！続き楽しみにしてます( *ˊᵕˋ )ﾉ (3月17日 19時) (レス) id: 60cf5c463f (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - さふゆわさん» ჱ̒ ｰ̀֊ｰ́ )頑張ります (3月13日 10時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
さふゆわ - 続きがきになる〜！！！ (3月12日 23時) (レス) @page21 id: da462b131e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆみ
| 作成日時：2024年2月25日 1時
