第四話 二人の妃 ページ5
猫猫｢(あーそうだった、麗麗は男が嫌いだった。特に笑顔を振り回してる胡散臭いやつは)｣
……成程、あの宦官は胡散臭いということか
後宮内にいる男は皆、生殖能力を失っている宦官だ。
大切なものが無くなってしまったので、子をなせないわけだ。
男は机に向かい、筆をとると優美な動きで何かをさらさらと書く。
にっこりと甘露のような笑みを浮かべ、男は書き物を見せた。
それを見て猫猫は固まった。
｢──────そこのそばかす女、お前は居残りだ｣
男は書き物をしまうと、手のひらを2回叩いた。
宦官は猫猫の動きを見逃さなかった。
｢今日はこれで解散だ。部屋に戻っていいぞ。｣
下女たちはいぶかしみながら、部屋を出る。
彼女達が書き物を見てもなんの反応も示さなかったのは、それが読めないからであろう。
猫猫が他の下女と共に部屋を出ようとするも、がっしりと手のひらが肩にくい込んで居た。
｢駄目じゃないか、君は居残りだよね｣
有無を言わせない極上の笑みがそこにあった。
───
_______________
小蘭｢なんだったんだろーね、でも壬氏様見れて良かったー。すっごく美しい人だったね！｣
『うん、そうだね』
小蘭｢あれ猫猫はー？｣
『胡散臭い人の網に引っ掛ちゃったみたいだよ……───』
冷静に告げる雑巾女は少し顔を上げて何かを見据えるかのように
微笑んでいた。
・
それからして猫猫はどうなったかと言うとざっくり言えば出世をした。
──────白粉は毒、触れさすな
あの忠告は玉葉妃に届いていたようで。
その忠告したものを突き止めるのが壬氏の役目であった。
私は、皇帝の寵妃の侍女になった。
大変乗り気ではなかったが、有難いことに毒味役の職を与えられた。
元についていた玉葉妃の侍女四人は、哀れみの目で見られているが
こんな最高の職を頂けるとは。光栄の極みだった。
まぁあの壬氏とかいう宦官が視界に入らなければの話だが
猫猫｢麗麗、大丈夫だろうか……｣
少し天然っぽさがある麗麗が心配だった。
部屋付きの女官になったので、寝床も別々だ。
麗麗は化粧に時間が掛かるので朝四時には目を覚ます。
最下層の下女達は大部屋にまとめて睡眠を摂るので、たまに
見張りをしていた。今はそんなことが出来ない状況。
猫猫｢様子見てくるか、｣
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化鮎(プロフ) - ななしさん» 読んでくださってありがとうございます。すみません今気づきました。最後まで書いたのですがどうやら消えちゃったようです。知らせてくれてありがとうございます。どうぞ今後もよろしくお願いします(❁ᴗ͈ˬᴗ͈) (3月18日 21時) (
レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
ななし - いつも楽しくお話読ませていただいてます！18話刺客が途中で終わりになってしまっている気がします。確認の方よろしくお願いします！続き楽しみにしてます( *ˊᵕˋ )ﾉ (3月17日 19時) (レス) id: 60cf5c463f (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - さふゆわさん» ჱ̒ ｰ̀֊ｰ́ )頑張ります (3月13日 10時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
さふゆわ - 続きがきになる〜！！！ (3月12日 23時) (レス) @page21 id: da462b131e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆみ
| 作成日時：2024年2月25日 1時
