第十九話 刺客 ページ20
壬氏は私の治療で猫猫を呼ぼうとしていたが、園遊会での毒味役という重要な仕事をしていたので諦めた。それはそれで好都合だった、猫猫は勘が良い。頭の回転も早いから、口には出さずとも心の内に考えていることがある。
というか一体何処に向かっているのやら、歩いて十分程か、辿り着いた先は壬氏の管轄する屋敷、寝室へと向かう
『壬氏さま、私のような者なんか放って置いてください
身分が違いすぎます』
壬氏は黙ったまま歩いていく、長椅子に降ろされて壬氏は薬箱を棚から持ち運んだ。器用に薬を塗って包帯を巻いた。薬が染み込んでいく、私の神官の力であれば痛い思いをせず治せたと言うのに。これでは自然治癒をしなければならない。いや包帯は付けておいて治せばいいだけの話か。
というか、どうしてこの人は悲しい顔をするのだろう。
雑巾女にそんな同情されては話にならない。
壬氏「…子供の頃、同じような出来事があった
その子は私を守ったのだ､血を流しても己のことより私の心配をしていた。私は守られているばかりではならないと鍛錬を詰んだ。だがまた誰かに守られるとは情けないな」
……ああ、あの頃の話か
今と同じように大した傷ではなかった、あの時は直ぐに父が治してくれたから。私にとっては些細な出来事であったが彼にとってはそうでも無いらしい。
『何も情けないと思いません、貴方様は守られる立場ですから』
壬氏「でもそれでは男の務めにならんだろう」
『後宮内で男も女も関係ありません、全ては身分で決まるのですよ』
壬氏「私は宦官だぞ」
『宦官でも皆、貴方様を慕っていますし、宦官にこのような豪邸は住めません』
壬氏「私だっていい大人だ、之が勘違いではないって事ぐらい分かる……」
その言葉に、冷汗をかいた。
壬氏は視線を外して、また悲しい表情をした。
『なんの事ですか』
壬氏「また、とぼけるのだな」
之はまずい。非常に拙い。
一先ず退散しようと、部屋を出ようとするが長い丈に足が引っかかってしまい盛大に転けるが、壬氏は土台になって支えた
『も、申し訳…………あ』
壬氏「な、……こ、これは」
何か破裂した音がしたと思えば、胸の厚みを圧してた包帯が切れてしまい、豊かな乳が壬氏の胸板を押し付けていた。
ああ、質素な身体作りが……無駄になった瞬間
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化鮎(プロフ) - ななしさん» 読んでくださってありがとうございます。すみません今気づきました。最後まで書いたのですがどうやら消えちゃったようです。知らせてくれてありがとうございます。どうぞ今後もよろしくお願いします(❁ᴗ͈ˬᴗ͈) (3月18日 21時) (
レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
ななし - いつも楽しくお話読ませていただいてます！18話刺客が途中で終わりになってしまっている気がします。確認の方よろしくお願いします！続き楽しみにしてます( *ˊᵕˋ )ﾉ (3月17日 19時) (レス) id: 60cf5c463f (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - さふゆわさん» ჱ̒ ｰ̀֊ｰ́ )頑張ります (3月13日 10時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
さふゆわ - 続きがきになる〜！！！ (3月12日 23時) (レス) @page21 id: da462b131e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆみ
| 作成日時：2024年2月25日 1時
