第十二話 付き纏われ ページ13
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猫猫の「気をつけろ」の言葉は数時間して身構える時が早々にやってきた。
壬氏が麗麗に目をつけているという事は私も分かっていたが，まぁここまで執着されるとは。
『あの、……私のような者に何用でしょうか』
壬氏「あの時ぶりだな、風邪は引かなかったか？」
『引きました、倒れていたところを阿多様にお救い頂きました。数週間は寝込んでおりましたので。』
でっち上げた話だが、壬氏は大輪の花を咲かせたかのような笑みで見つめていた。この様子だと信じていなさそうだ。厄介だ、まだ刺客だと思い込んでいる、まぁ私が神官、Aであるということだけ露顕していなければ問題ない。
壬氏の後ろに従順にして立っている高順に言ってやりたい、さっさとこの男を退かせろと。
それに何のために幾つかと時間かけて不細工に仕立てあげたか。私の努力を無駄にする気かこの宦官は。不細工だから男は寄ってこない、天女と呼ばれるこの男なら尚更、麗麗の顔なんざ視界にも入れたくないだろうに。
『次の仕事もありますので、失礼致します』
仕方ない此処は私が撤退するしかないと、この場所から立ち去ろうとしたが手首を掴まれてしまった。
壬氏「お前、読み書きは出来るか？」
『いえ、卑賤の生まれですので』
壬氏「薬屋もそんな事を言っていたな、だがかなり優秀のようだ」
『猫猫はですよ、私は彼女のように頭が賢くないので』
壬氏「賢くないやつはそんな上手い誤魔化しをする筈がない」
『……(この男…………)』
どう振り切ろうかと思った矢先、侍女頭に呼ばれ
私は運良く回避することが出来た。
あれから毎日のようにあの宦官はやってくる。
前は猫猫の興味で翡翠宮へ頻繁に出入りしていたと聞いていたが
今や柘榴宮に入り浸っている。
立場上、身分は壬氏の方が上、無視する訳にも行かないし
阿多妃も助け船を出すとは言ったが、多忙な身。日中は執務室にいる。
侍女の働く場所までは来ない。逆に来たらそれもそれで怪しいか。
それに毎度毎度「麗麗、麗麗、麗麗」と呼ばれるのも腹が立つ
おかげで侍女達に質問攻めされた、こんな不細工になぜ壬氏が話しかけてくるのか。
不細工が好みなのかと噂が立っているほどだ。それは消してやりたい。
・
夜な夜な駆け込みで、阿多妃の寝室へ向かう
『あの男、なんなのよ！！しつこすぎる……夢に出てきそうだわ』
阿多「ひ、姫」
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化鮎(プロフ) - ななしさん» 読んでくださってありがとうございます。すみません今気づきました。最後まで書いたのですがどうやら消えちゃったようです。知らせてくれてありがとうございます。どうぞ今後もよろしくお願いします(❁ᴗ͈ˬᴗ͈) (3月18日 21時) (
レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
ななし - いつも楽しくお話読ませていただいてます！18話刺客が途中で終わりになってしまっている気がします。確認の方よろしくお願いします！続き楽しみにしてます( *ˊᵕˋ )ﾉ (3月17日 19時) (レス) id: 60cf5c463f (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - さふゆわさん» ჱ̒ ｰ̀֊ｰ́ )頑張ります (3月13日 10時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
さふゆわ - 続きがきになる〜！！！ (3月12日 23時) (レス) @page21 id: da462b131e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆみ
| 作成日時：2024年2月25日 1時
