第十話 詮索 ページ11
阿多「私に用が合って足を運んだのであろう、何用だ」
『少しお願い事がありまして』
その美しい顔は、少々小悪魔的な微笑みをした
阿多「姫の願いはかなり手が込むと聞くが、まぁ何せ姫の願い事だ、私が出来ることなら叶えよう」
『実は麗麗という仮の名と姿で後宮の下女として滞在しておりました』
下女という言葉を聞いて妃が動揺するのも可笑しくない。高貴なる者が洗濯を干し、後宮の清掃に手を付け、下っ端として働く下女。大問題すぎる事柄だ。
頭を抱える妃。
阿多「近頃後宮に身を潜めると便りで聞いていたが、こんなにも早くか」
『それが運がよかったのです。段取りを踏んでから後宮に入り浸るはずでしたが、人攫いにあいまして』
阿多「女狩りにあったということか」
頷けば、再び妃は椅子から尻を外す勢い身体の力が抜けていた。
元々度胸があるというか、肝が座っているというか、昔から自分の立場をあまり重視していないのが姫だ。
『それで早く後宮に入ることができたのです。儀もありましたので一旦身を引かせて、鳳の国へ戻っておりました。長いこと下女の麗麗を留守にしていたのでまた姿を現すと宦官に目を付けられる。こちらの宮に侍女として引き受けてくださいますか』
鳳の国とはここから船で1週間離れている欧州を拠点とする
西国の大国で神の使いである神官もいることから非常に富んでいて偉人たちも多くいる。
阿多「それは構わないが、麗麗というのはまさか雑巾女のことか…」
流石雑巾女、私の事だが。妃の耳まで届いているとなると姿を消すのは危険性が高い。
なので早めに麗麗の仮面を被らなければならない。
『宝石眼と銀髪は神の象徴、それだけは絶対隠さねばなりません。と言いたいところなのですが月の君に銀髪を見られてしまいましてね、部分的ですが。幼き頃に会った私であると気づいてはいませんが、どうやら麗麗を刺客だと思い込んでいるようで目を付けられています』
阿多「そうか、姫も気苦労が耐えないな。では1週間後でいいか？明日から突然雑巾女が働くとなると妙だ。一週間は部屋で病人扱いしよう」
『感謝します』
阿多「処で姫、彼奴は姫のことをずっと待っておられると水蓮から聞いた」
碧眼の宝石眼は煌びやかに輝く
彼女が微笑むだけで全男は倒れるだろう。
『神の使いに選ばれた私は誰かを慕う事を許されない。不純なものですから。そして子を成せる躰だとしても子をなせない』
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化鮎(プロフ) - ななしさん» 読んでくださってありがとうございます。すみません今気づきました。最後まで書いたのですがどうやら消えちゃったようです。知らせてくれてありがとうございます。どうぞ今後もよろしくお願いします(❁ᴗ͈ˬᴗ͈) (3月18日 21時) (
レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
ななし - いつも楽しくお話読ませていただいてます！18話刺客が途中で終わりになってしまっている気がします。確認の方よろしくお願いします！続き楽しみにしてます( *ˊᵕˋ )ﾉ (3月17日 19時) (レス) id: 60cf5c463f (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - さふゆわさん» ჱ̒ ｰ̀֊ｰ́ )頑張ります (3月13日 10時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
さふゆわ - 続きがきになる〜！！！ (3月12日 23時) (レス) @page21 id: da462b131e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆみ
| 作成日時：2024年2月25日 1時
