08 story＿僅かな罅 ページ9
『最近、多いよね､ワンダラーの出現。セイヤのお陰で負傷者出ずに済んだ』
現場に急行してから、パートナーのセイヤと共同で倒した。
数は多かったが、そこまで脅威的なものではなかったから短時間で片付けられた。現場の様子を探査器に納めて、協会に報告する。
セイヤ「いや、あんたのお陰だ」
『こうやって街で一緒に仕事したのは何だかんだ初めてよね、何時も禁猟区で会うことが多いから……っぐ』
セイヤ「どうかしたか、？」
一瞬、胸がズキっと痺れた。
心臓を握り締められているような感覚。
『ちょっと……座りたいかも』
セイヤは只事じゃないと察知し、肩を貸しながら公園のベンチに座った。近くの自販機で買った水を渡してくれた。
セイヤ「救援センターか病院に行くか？」
『ううん。すぐ収まるから、大丈夫』
セイヤ「あんたの大丈夫は大丈夫じゃない。それくらいわかる」
『たまにセイヤに本心見抜かれてるんじゃないかって思うよ』
セイヤ「……」
彼はフッと笑って、空を見あげた。
セイヤ「今夜は星が綺麗らしい、何光年先離れた光が眩しいくらいの輝きを解き放っている」
『貴方はよく空を見るよね、結構ロマンチストなの？』
セイヤ「ロマンチストで片付けられるなら有難い、
もう体調平気か？」
『うん、ありがとう。私は念のため、この辺りのパトロールをするよ』
セイヤ「分かった、何かあったら呼んでくれ」
セイヤの背中を見送った後、私は当たりをキョロキョロ目を動かして、見守っていた。
『(最近胸が痛むんだよな……レイに言った方がいいのかな)』
伝えなきゃ行けないんだろうけど、多分伝えないと思う。
良くないんだけどね。
信号が赤になる。
立ち止まって、もう一度空を見上げた。
_________今夜は星が綺麗
とセイヤが言っていた。
『……レイ、仕事忙しいかな……かなじゃなくて忙しいか。一緒に星見れたらな……でも連チャンで会うのも申し訳ないしー』
運命は面白いものだ
彼の事を考えていたら、歩道の向う側にレイが居た。
時間帯的に昼食を食べるのだろう。
丁度いい、一か八かだが誘ってみよう。
『レイ〜！』
彼の名を呼ぶ
彼がこっちを見る
気づいて貰えたので一歩踏み出す
だけど立ち止まる。
胸が刺されるような激痛に追われ口から血を吐いて倒れる。
レイ「っA！！！」
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KIRAHIKAKOKORO(プロフ) - 新しいお話、最高😆😆化鮎さん✞(*´˛`*)✞神だわ (4月3日 15時) (
レス) @page16 id: 2c863513fd (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - KIRAHIKAKOKOROさん» 読んで下さりありがとうございます。とても嬉しいです。更新頑張りますのでよろしくお願いいたします！ (4月3日 11時) (レス) id: c4c0aa5ccc (このIDを非表示/違反報告)
KIRAHIKAKOKORO(プロフ) - 化鮎様『恋と深空 レイ』小説、大好きです。続きを読みたいのでヨロシクお願い致します🙇♂️ (3月31日 22時) (レス) id: 2c863513fd (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - にょんさん» 嬉しいですт_тありがとうございます！！！ (2月15日 9時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - mjさん» わぁこちらこそ読んでくださってありがとうございますт_т♡ (2月15日 9時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アユミ
| 作成日時：2024年2月6日 15時
