07 story_僅かな罅 ページ8
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ピピとアラームが鳴る、頭が痛い。
水、水と身体を起こす。
ランプの隣に気が利く水の入ったコップが置かれていた。
『私昨日飲みすぎたんだ……はぁ、馬鹿だなぁ……色々聞きたいことあったのに。あ、兄さん』
私は慌ててリビングへと向かうと、兄さんの姿はなかった。
机の上に出来たての朝食とボイスメッセージ通信がセットされてあった。
私は再生ボタンを押す
マヒル
“おはよう、酔っ払いさん”
兄の朝食を食べて今週も頑張れ、
お前を起こそうとしたが、気持ちよさそうに寝ていたもんでやめた。
体のことはお前が1番知っているが、どうすべきかはレイが知ってる。だから大人しく言うことを聞け。
無理はするなよ。
いつ帰るか分からないが、近いうちにまた。
少し遠出したいな。
それじゃ、何かあったら連絡しろよ。
プツンとボイスメッセージが終わった。
最後くらい叩き起してくれても良かったのに。
兄が焼いたトーストを食べる。
『……美味しい』
私はハンターの制服に着替えて、いつも通り職場へ向かう。
相変わらずセイヤは居ない。かれこれ彼を見かけない。
パートナーって言うのに戦闘の時は現れて……全く。
モモコ「Aおはよー休日はどうだったー?」
『充実したよ、兄さんにも会えたし』
モモコ「お兄さんに会えたの?良かったね!!マヒルさんって結構深空業界じゃ有名なんだよー」
『え、そうなの?』
モモコ「噂じゃ女子からモテモテだって聞いたな〜、まそりゃあのルックスでしかも明るくて面倒見が良くて、気楽に話せるとか」
兄のモテモテ話を聞くのは少し複雑だ。
モモコ「でも、大切な妹にいい人が見つかるまでは誰かに振り向いたり追い掛けたりはしないって」
『えっ?!そんなこと言ってるの?!』
モモコ「データ分析隊は噂も廻るのが早いからね〜」
『ちよ、ちょその話詳しく!!!』
同僚のモモコと朝から話を盛り上げていたが
行動部の部屋の中は赤く警報で鳴り響く。
室内はバタバタと慌ただしくなる。
モモコ「14区でワンダラー出現、数が多い」
『私現場に急行する、情報転送しておいて』
モモコ「わかった」
私は探査器でセイヤと通信する
『セイヤどこ?』
セイヤ「もう例の現場にいる、あんたが居れば一気に片付く」
『今向かってるから、あと3分待って』
セイヤ「分かった」
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KIRAHIKAKOKORO(プロフ) - 新しいお話、最高😆😆化鮎さん✞(*´˛`*)✞神だわ (4月3日 15時) (レス) @page16 id: 2c863513fd (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - KIRAHIKAKOKOROさん» 読んで下さりありがとうございます。とても嬉しいです。更新頑張りますのでよろしくお願いいたします! (4月3日 11時) (レス) id: c4c0aa5ccc (このIDを非表示/違反報告)
KIRAHIKAKOKORO(プロフ) - 化鮎様『恋と深空 レイ』小説、大好きです。続きを読みたいのでヨロシクお願い致します🙇♂️ (3月31日 22時) (レス) id: 2c863513fd (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - にょんさん» 嬉しいですт_тありがとうございます!!! (2月15日 9時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - mjさん» わぁこちらこそ読んでくださってありがとうございますт_т♡ (2月15日 9時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アユミ | 作成日時:2024年2月6日 15時