03 story＿夜のココア ページ4
・
『レイは明日仕事？私は休み』
レイ「休暇だな、緊急オペが入らない場合は」
『そ、そう…ゆっくり休めるといいね』
シーンっと会話が終わる
自分からお茶飲みを誘っておいて、沈黙にさせてしまうとか
ほんと馬鹿だ……。何か話題……話題……
とあれこれ探しているうちに
彼はEvolで作った小さな雪だるまを差し出した
『雪だるま……これ』
レイ「よそよそしいお前を見てられん」
……あ、バレてた
雪だるまを受け取って、可愛い……と呟く
レイのこの可愛いものを創ったりしてくれるのは毎度ギャップだと思っている。
『ありがとう』
レイ「……何故心臓の鼓動が煩かったのだ？」
『え？！あ、……えっと……分かんない』
レイ「あまり心臓に負荷を掛けるな、」
負荷を掛けてるのは貴方だもん！！って言いたいけど口が裂けても言えない。レイの大人の香りというかなんか変な気持ちになる。
でももしも正直に言ったら、貴方はどういう反応をするだろうか
好奇心が勝ってしまいそうで、口をゆっくり開く。
『……貴方と2人っきりで居ると……胸が煩いの……これはなんの症状なの？』
レイは少し驚いた表情で私を見つめた。
レイ「それは……厄介な病だな」
『え、そうなの。もしかして拙い病気なの？』
真に受け止めてしまい、本当に病気かもと思ってしまった。
彼は腕を伸ばして私の頬に触れる
レイ「嗚呼、とても。治療をしてやらないとな」
触れられた箇所が赤くなる。それが全身に伝って､身体が熱くなる。
長い指、大きな手、その指は私の唇をなぞった。
『……っ、』
レイ「この先の治療はどうすると思う？」
『……それは』
顔が近くなる。
これって、これって。
唇と唇が触れ合いそうになった瞬間、
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾗｯｼｭが響く
慌てて私はソファーから立ち上がって、赤面しながら玄関に向かう
『……(もうなにやってんの私……っていうか誰！？)』
鍵を開けると、勢いよく兄が入ってきた。
マヒル「無事か？！！」
『に、兄さん？！！！来月帰ってくるんじゃなかったの？！！』
マヒル「いや前倒しになって、それより電話に出ねぇからお前に何かあったかと思って来たが……」
マヒルの視線は下に行き、男物の革靴があることを確認した
マヒル「男……連れ込んでるのか？」
04 story＿夜のココア→←02 story＿夜のココア
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 161人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
KIRAHIKAKOKORO(プロフ) - 新しいお話、最高😆😆化鮎さん✞(*´˛`*)✞神だわ (4月3日 15時) (
レス) @page16 id: 2c863513fd (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - KIRAHIKAKOKOROさん» 読んで下さりありがとうございます。とても嬉しいです。更新頑張りますのでよろしくお願いいたします！ (4月3日 11時) (レス) id: c4c0aa5ccc (このIDを非表示/違反報告)
KIRAHIKAKOKORO(プロフ) - 化鮎様『恋と深空 レイ』小説、大好きです。続きを読みたいのでヨロシクお願い致します🙇♂️ (3月31日 22時) (レス) id: 2c863513fd (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - にょんさん» 嬉しいですт_тありがとうございます！！！ (2月15日 9時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - mjさん» わぁこちらこそ読んでくださってありがとうございますт_т♡ (2月15日 9時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アユミ
| 作成日時：2024年2月6日 15時
