10 story_傍にいたい ページ11
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何項目の検査を受けてから病室へ戻った。
また入院か……と溜め息が付く。
今回倒れた原因は不明、特に異常と見られる部分も無かったらしい。
でも経過観察のため暫くは安全という指示が降りた。
『傍にいてくれたんだ、レイ……』
レイ「病院から飛び出されても困るからな」
彼の声の矢先を見つめた、ドア付近に寄りかかっていたレイ
『寝てないんでしょ』
レイ「医者はよくある事だ、気にするな」
『医者だからこそ健康な毎日を維持するべきだと思うけど』
レイは黙って、部屋の中へ入る。
レイ「お前の退院許可が出た」
『退院?だってまだ安静だって』
レイ「ああ、私の監視付きなら退院してもいい」
『監視付き、って……』
レイ「暫くは家に来るんだな、──────」
まさかの展開に魚のように口をパクパクさせる。
私が、レイの家に?!!!!!!
───
_______________𓂃 ❅*𓈒𓏸
『お邪魔しますー!』
高級マンションの最上階辺に住んでいる彼、
部屋の中は予想通りと言えば予想通り。
無駄な物が置かれていなく、とても綺麗に整頓されている。
壁には今まで受賞されてきたトロフィーや賞状などが飾られていた。
レイはコートを脱いで、ネクタイも緩めた。
私は荷物を置いて、レイの家の中を探索し始めた。
レイ「ベッドが一つしかない、お前は俺の部屋を使ってくれ」
『じゃ、レイは何処で寝るの?』
レイ「ソファーで寝る。苦じゃない」
『どうして?同じベットで寝ればいいじゃない』
レイ「お前な……」
『まさか兄さんに聞いたの?私の寝相が悪いって、、だから一緒に寝たくないってこと?!』
レイ「寝相が悪いのは初耳だが、そうだな……離さず寝ればいいだけの事か」
『うんうん、そう……そ……へ、』
レイは私の間抜けな顔を見てフッと笑う
レイ「夕食は何が食べたい?」
『パスタ?ハンバーグ?グラタン?』
レイ「欲張りだな、そんなこと言うと本当に全部作ってしまう」
『(流石超絶器用……)じゃ今日はパスタで!!私も手伝うよ、一人暮らし始めてから料理するようになったし』
レイ「なら野菜を切ってくれるか」
片付けられたキッチンで二人は会話を弾ませながら調理する
肩と肩が触れるくらい、近い距離。
レイは何思ってるんだろう。
私はほんの少し胸がドキドキしている。
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KIRAHIKAKOKORO(プロフ) - 新しいお話、最高😆😆化鮎さん✞(*´˛`*)✞神だわ (4月3日 15時) (レス) @page16 id: 2c863513fd (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - KIRAHIKAKOKOROさん» 読んで下さりありがとうございます。とても嬉しいです。更新頑張りますのでよろしくお願いいたします! (4月3日 11時) (レス) id: c4c0aa5ccc (このIDを非表示/違反報告)
KIRAHIKAKOKORO(プロフ) - 化鮎様『恋と深空 レイ』小説、大好きです。続きを読みたいのでヨロシクお願い致します🙇♂️ (3月31日 22時) (レス) id: 2c863513fd (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - にょんさん» 嬉しいですт_тありがとうございます!!! (2月15日 9時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - mjさん» わぁこちらこそ読んでくださってありがとうございますт_т♡ (2月15日 9時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アユミ | 作成日時:2024年2月6日 15時