59話 問題児、黒蝶を喰う ページ9
彼女が辿り着いた場所は美しい洞窟だった。
何千年と自然が作り上げた結晶や宝石があった。
『これは凄い、売ったら兆以上の価値はありそうだね』
[何百年振りの生贄が訪れた、───]
更に奥へ進んだ先にはそれはとても美しい黒蝶が1匹出迎えてくれた。宝石よりも、遥かに魅力な蝶。
『生贄?違うよ私は契約しにきたの』
……意思疎通ができる蝶か、珍しい
[契約、では何を差し出す?]
『あのさー私何も失いたくないんだよね。だから無しでもいい?』
[……ここ数百年と存在したが、対価無しで持ち込む人間は初めてだ。愚か者め、対価無しに力を与えろということか?]
『そういう事、でもやっぱ無理だよね〜、、
だから1つ提案があるの』
[提案?言ってみろ]
『私の血を飲んでみてよ、それで答えを決めて』
[血を?私の食事は人間の肉と魂だ、血だけでは腹は満たされない]
『まぁまぁそんなこと言わずに』
長爪で手首を切る、血が溢れポタポタと地面に落ちる
『_______________はい、どうぞ』
蝶は彼女の手首に止まり、血を吸い上げる。
[……っこの味は……お前……まさか百鬼……の]
『やっぱりあの書物は嘘を付いてなかった。通りで禪院家の術式を一切受け継がなかった訳だ。数百年前に滅びた百鬼家、最後の当主はお前たち黒蝶を異国の地へ隠した。その力強すぎた故に百鬼家以外の人間に利用されまいと。』
[お前は……百鬼家最後の血筋だと]
『そういうわけ、だから
迎えに来たよ黒蝶さん_______________』
[いいだろう、但し───]
・
・
・
乙骨「もう1週間経ってる……もしこれで……」
『おまたーせっ!!ごめんね遅くなって、色々話してたら長くなっちゃった。』
森の奥から現れた彼女、
彼女の手の甲には蝶のような模様が印字されていた。
乙骨「……Aさ、
(何だこの感覚、前より更に強くなってる???凄い呪力……)」
ミゲル「契約出来たのか」
『うん、何とかね。』
乙骨は彼女の肩に両手を置いて体を揺らす
乙骨「契約内容は?!」
『大袈裟だなぁ、大丈夫だよ。手懐けたの〜ふふっすごいでしょ!対価はいらないって』
757人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
化鮎(プロフ) - 香楽さん» わぁコメントありがとうございます(›﹏‹)嬉しいです!!更新頑張りますのでもう暫くお待ち下さい(›﹏‹) (4月23日 22時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
香楽(プロフ) - 渋谷事変の続きがすごく楽しみです!!続き楽しみにしてますー! (4月22日 13時) (レス) @page14 id: 7e4e681784 (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - うさぎさん» 読んでくださってありがとうございます。またご指摘ありがとうございます。硝子呼びなのは把握しておりますが、私が勝手に家入呼びにさせてます。気分で変えてます。トップにもある通り原作通りでは無いので大目に見てください。すみませんがよろしくお願いします。 (2月16日 4時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!少しあれ?って思ったことがあるので、生意気かもしれませんが伝えさせて頂きます。五条は家入硝子の事を苗字ではなく、下の名前を呼び捨てに原作では読んでいるので、そこを直した方がいいんじゃないかな?と思います。 (2月16日 2時) (レス) @page7 id: 785d8f218a (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます(T^T)♡♡ (2月15日 22時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あゆみ | 作成日時:2023年10月24日 0時