58話 問題児、黒蝶を喰う ページ8
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黒蝶を探すべく三人は険しい道を軽々と進んでいく
ミゲルの説明だと、黒蝶は洞窟に潜んでおり満月の夜に現れる。
七色に輝く黒蝶は美しく、昔は伝説の蝶として扱われていたが。
今は災いを齎す危険な蝶とも噂されていたり。
謎は深まるばかりだ。
『本当にこのルートで合ってるのー?いなかったらどうすんの』
ミゲル「黒蝶は既にゼツメツしてる可能性ある、いなくても私のせいじゃない」
『ううん、ハゲのせいだよ』
ミゲル「(ハゲハゲ、この女シツレイジャナイカ)」
乙骨「Aさんは運がいいのでいると思いますよ」
『ふふーん、そうかなぁ、そうだよね!!』
ミゲル「おい、乙骨モチベ上げさせるんじゃない、いなかったらまたボコられる」
乙骨「大丈夫だよ、きっと。」
目的地に辿り着くまでに2週間は掛かった。
複雑な道、かつ方向も狂う森の中。
寝床を張っては彼女は眠りにつかなかった。食事も飴のみ。
五条先生から聞いていたけど、ここまでとは。
…
…
ミゲル「ここら辺のハズだ」
『……』
乙骨「静かな場所だね、アフリカだと言うのに此処だけ涼しい」
異様な涼しさと静けさ。
おそらくこの辺りなのは間違いないが洞窟らしきモノが見当たらない。
ミゲル「崩れたのかもしれない」
『……さて、物は試し、 』
パチンッと指を鳴らすと彼女の手から毒蝶が溢れる、
毒蝶に指示を出して、羽ばたいていく
乙骨「同族なら探し当てられるかも」
視覚共有していた毒蝶の通信が途絶える
やっぱりこの近くに黒蝶は存在すると彼女は判断する。
すると時空が歪むように一変する
ミゲル「んなっ、幻影?!」
乙骨「Aさん!僕の近くに!」
『黒蝶にお呼ばれみたい、私一人でいい。契約が終わればすぐ戻ってくるから待ってて』
乙骨「契約?ちょっ、待って!!」
彼女は黒い光に包まれて消えていった。
ミゲル「どうやら黒蝶に歓迎されたようだな……」
乙骨「契約って」
ミゲル「力を得るのに対価は必要だ、でもそれに耐えた者はいない。みんなココでしんだ。肉片も魂も何も遺されてない。」
乙骨「そんな、危険な事なのにどうして早く言わなかったの」
ミゲル「だって、あの女に憂太に言ったらぶち殺すぞって脅された。コワイ」
乙骨「……ぇぇぇ、」
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化鮎(プロフ) - 香楽さん» わぁコメントありがとうございます(›﹏‹)嬉しいです!!更新頑張りますのでもう暫くお待ち下さい(›﹏‹) (4月23日 22時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
香楽(プロフ) - 渋谷事変の続きがすごく楽しみです!!続き楽しみにしてますー! (4月22日 13時) (レス) @page14 id: 7e4e681784 (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - うさぎさん» 読んでくださってありがとうございます。またご指摘ありがとうございます。硝子呼びなのは把握しておりますが、私が勝手に家入呼びにさせてます。気分で変えてます。トップにもある通り原作通りでは無いので大目に見てください。すみませんがよろしくお願いします。 (2月16日 4時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!少しあれ?って思ったことがあるので、生意気かもしれませんが伝えさせて頂きます。五条は家入硝子の事を苗字ではなく、下の名前を呼び捨てに原作では読んでいるので、そこを直した方がいいんじゃないかな?と思います。 (2月16日 2時) (レス) @page7 id: 785d8f218a (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます(T^T)♡♡ (2月15日 22時) (レス) id: 0a7cb3211d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆみ | 作成日時:2023年10月24日 0時