異端者は死体を踏む 2【呪術廻戦】【五条悟】

63話 問題児、キレる ページ13

『抱く、っ……それって……』




悟は少し伸びた髪の毛先を指に絡めて、壁に彼女を押し付けた






｢頭で想像してるものだよ、｣






じんじんと体が熱くなる。





『い、今がいい！！やだ、我慢できない……』



｢ちょっとほんと我儘だなー、そんなに煽らないでよ｣





顎をクイッと持ち上げて、顔を近づける。

唇と唇が触れ合う。

時折、舌を口内に入れてはあまりの激しさに口の脇から唾液が漏れ出てくる。




『んっあ……ふぁ、……悟……っ』



｢もうこのまま挿れたいっけど……｣




最後にチューーーっと愛強めのキスをして彼女の頭を撫でる





｢なんだか密会してる気分だね｣




『早く終わらせてきてよね』



｢でも万が一の場合がある｣


『……そんなの天地ひっくりかえっても有り得ない』



｢万が一の場合は……A僕の言いつけ分かってるね？というか覚えてる？｣




『分かってる……』




｢お利口さんだ、帰ったら1週間くらいは閉じ込めて僕とイチャイチャしようね｣



『(体力勝負だなぁ……)うん、待ってる』



彼の背中をしっかり焼き付けて、私は地上へ繋がる非常口階段を昇る



……でもやっぱり変だ



悟は敵の策略が分かったと言った。




さっきの気配から地下には特級が2匹いるのかは確実


ただ悟の実力を知ってなら勝てまいと分かってるはず。

そしてもうひとつ感じた嫌な物。

あの気配は無くなったり現れたり不安定だ。




『まっ、大丈夫かー』





手を掲げて、毒蝶を何十匹か出す





……皆に付いて、私の目と盾となるのよ



念には念を。術師に1匹毒蝶がつくように指示をした。




終






───

___________





撮影のNGシーン



非常口にて……




・







『抱く、っ……それって……』




悟は少し伸びた髪の毛先を指に絡めて、壁に彼女を押し付けるシーンだが





ﾄﾞﾝｯ 壁に強く頭がぶつかる





『(い、いったぁぁぁ我慢我慢)』←涙目





｢頭で想像してるもの……あーーーごめんごめんちょっとカット！止めてー｣



ぎゅーと抱き締めてぶつけた頭をなでなでする悟



｢ごめん勢い余って、痛いよね痛いよね｣



『もー痛いー、もっと撫でてください』




｢この後キスシーンあるけど、気持ちよくさせてあげるからそれで勘弁して(ﾋｿｯ)｣


『……なっ、なっ、』


スタッフ｢また五条さんがよからぬ事を言ってマース｣


スタッフ｢おい誰かAさんに水を持ってこい｣


茶番でした

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