玉柱は宵に現れる〈鬼滅の刃〉

7ノ亊~宝石零れ玉柱臨御 ページ8

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不死川｢(長く鬼殺隊として属しているから何だという……悲鳴嶼さんと変わらんだろうが……何故お館様は此奴を優遇されているのか)｣





煉獄｢はは、太陽を拒むとはまるで鬼そのもの｣







お館様｢日が暮れる前に柱合会議を始めようかな
では悲鳴嶼から報告を……｣









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柱合会議終了後







甘露寺｢結局あの人(宝月嫻)は一言も喋りませんでしたわねぇ｣




伊黒｢只管(ひたすら)と一点を見つめ、嗚呼気味が悪いものだ｣







日は西の地平に傾き、家々に燦爛(さんらん)の


灯が付く


間もなく暮れる、鬼が姿を現す


柱は指定された場所へと鬼を狩り人の命を守る









胡蝶｢冨岡さん何故あの人を庇ったのです？
少々お人好しがすぎますね｣






冨岡｢…………お館様の前だからだ｣






胡蝶｢まぁそうなんですけど、卦度不死川さんが刀を振り切ろうとした時彼女は呼吸が一切乱れてませんでした｣





冨岡｢……｣






胡蝶｢本当に頸を斬られようとしたのか
はたまた、冨岡さんが防いで呉れると信じたのか
不死川さんの速さ程度なら防ぐ事ができたのか
あっ二つ目に反応しましたね｣







冨岡はピタリと足を止める








胡蝶｢其の内容に反応した事はそうですね、
お知り合いなのですか宝月嫻Aさんに｣






冨岡｢……応える義理が無い｣









胡蝶｢成程、寶冨岡さんは嫌われるんですよ
でも彼女は貴方の事を嫌ってなさそうでしたね
勘ですがね！…では私は一度蝶屋敷へと戻ります｣








そう告げ一瞬で姿を消した









冨岡｢………………嫌われていない。｣









と孤独に呟く









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お館様｢登場早々と悪評を付けられたねA｣





『悪態を付かれる、其れが我である故
人が寄ってこず或る意味光栄です』






お館様｢十二鬼月が活発にしている今、幾多の尊き命が失われるかもしれない……私としてこれ以上子供達が死ぬのは胸が苦しい、A彼達を見守って上げてね｣








『承知致しました、必ずとも鬼舞辻無惨の尻尾を掴んでみせます』








お館様｢悪いね、何時も君には危険な任務を背負わせてしまって｣







『構いません、其れが我々の因縁で有りますので』








お館様｢あまね、彼女にあれを渡してやりなさい｣

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