玉柱は宵に現れる〈鬼滅の刃〉

17ノ亊~無限列車煉獄杏寿郎 ページ18

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煉獄｢母上……｣









｢私はもう長く生きられません、
強く優しい子の母になれて幸せでした
あとは頼みますよ……杏寿郎｣









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煉獄は最後の最後で魂神の力を出し刀を頸に振るう








参｢かっ…………此奴まだ刀を振るうのか！｣









煉獄｢(母上貴方こそ……貴方のような人に生んでもらえて光栄だった)

おぉぉおおおおお！！！｣








殴り掛かる拳を止める







参｢(止めたっ？！急所に俺の右腕が貫通してるんだぞ)｣








すると徐々に山の谷から日が昇る


途端に焦る鬼









参｢しまった夜明けが近い！早く殺してこの場を立ち去らなければ……っ此奴！腕が抜けん！｣







煉獄｢逃がさない！！｣







参｢退けぇえええええ！！｣








炭治郎｢伊之助動け！！煉獄さんの為に動け！！｣








伊之助の攻撃で両腕を切り落とすが




鬼は魂神の力で森の中へと逃げる









参｢(早く陽光の影となる所に！
手古摺った……早く太陽から距離を……)｣









炭治郎は腹を抑えながら刀を投げ鬼の腹に貫通する









炭治郎｢逃げるな卑怯者！！！！逃げるな！！｣








参｢(何を言ってるんだあの餓鬼……
俺はお前達から逃げてるんじゃない太陽から逃げてるんだ……それに勝負はついた彼奴ももう直ぐ力尽きて死ぬ)｣









炭治郎｢何時だって鬼殺隊はお前に有利な夜で戦ってる！生身の人間がだ！！傷だって簡単に塞がらない
手足も戻らない！！お前らなんかより！！
煉獄さんの方がもっと強いんだ！誰も死なせなかった！！戦い抜いた！守り抜いた！｣







伊之助｢っ……｣









炭治郎｢煉獄さんの勝ちだ！！！！
うぁぁぁぁああああぁあああぁ！！｣




泣きじゃくる炭治郎にそっと笑みを魅せる







煉獄｢そんなに叫ぶんじゃない、腹の傷が開く
君も軽傷じゃないんだ……竈門少年が死んでしまったら俺の負けになるぞ｣








炭治郎｢……ぅ｣








煉獄｢こっちにおいで最後に話をしよう｣







炭治郎｢煉獄さん……もういいですから
呼吸で止血を……して下さい 傷を塞ぐ方法は……｣









煉獄｢無い、俺はもうすぐ死ぬ
喋れるうちに喋ってしまうから聞いてくれ｣









炭治郎｢……！｣









煉獄｢家族に遺言を…………

然して竈門少年、俺は君の妹を信じる
鬼殺隊の一員として認める

胸を張って生きろ_______________｣

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