玉柱は宵に現れる〈鬼滅の刃〉

40ノ亊~満月の予兆 ページ41

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『……_____________』







結局、産屋敷様の命令に従う事は出来なかった



だってあんな結末、胸が裂けるような痛み



命の灯火を消してない産屋敷様の息を




鬼舞辻無惨に奪われるものか。









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禰豆子の太陽克服以来、鬼の出没が止んだ現在


それを気に特別な訓練が始まっていた。


その名も 柱稽古______________





先ずは宇髄による扱(しご)き、基礎体力向上から始まり






甘露寺蜜璃による地獄の柔軟


時透無一郎による高速移動の稽古


伊黒小芭内による太刀筋矯正


不死川実弥による無限打ち込み稽古


悲鳴嶼行冥による筋肉強化訓練




が行われていた。









その頃、私は一足早く鬼舞辻無惨が此処に訪れるルートを考えていた。

術で隠れている産屋敷邸を見守りながら


頭を抱えていた。時間も無ければ、鍛錬する時間もない



だからと言って逃げる訳には行かない。



鬼舞辻が来た途端、速攻で頸を切る____________









木に乗り、身を隠れていると……私の名を呼ぶ声がした




下を見つめると悲鳴嶼が此方を見つめていたので、そっと木から飛び降りる。









『悲鳴嶼さん……稽古の方は如何ですか』





悲鳴嶼｢順調だ……少しいいか｣









疑問を浮かべたまま、森の奥へ足を進める二人。









『何かしら』







悲鳴嶼｢____________……お前が宝石を喰っている理由が解った｣







『………………ええそうです、鬼化を止める為の一時的な物でしかありません』






悲鳴嶼｢其れは過去の鬼と関係するのか｣







『……詮索はよしましょう』





悲鳴嶼｢我らに害は無いか、自我を失い体制が崩れる事は……｣






『有り得ない、崩れる前に鬼舞辻無惨もあの鬼も殺す_______________』








悲鳴嶼｢南無阿弥陀仏……そうか｣









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冨岡｢Aが鬼化………………____________｣









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『_______________満月が綺麗ね』







夜となった空を見上げると、美しい満月が照らす


月の光を浴びる彼女は、とても居心地が良さそうだった



産屋敷邸を目に向けると、襖に映るあまね様とその子供達





___________鬼という存在が無ければ


普通の家族で過ごせていたのに______________








『…………………………あれ、翠玉？』

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