24ノ亊~過去の残骸話 ページ25
・
「_____________
『………………?、』
何故この鬼は青雲の志を抱いたような言葉を発するのか理解出来なかった。
人間に無味乾燥で、残虐的な事をする醜き鬼が何故
その事を口に出来るのか判らない
この鬼は長年生きたことから何か特別なのか?
と無理やり思い込んだ
『……貴様は何が言いたい……』
「……もっと強くなれ娘、そうすれば誰にも負けぬ輝きを放つ」
『一体何者なのよ』
だんだんと意識が遠のいて視界がぼやける
「……黒死牟……………」
そうポツリと呟いてクルリと背を向ける
そして別れ際に一言
「……人間と言ったな娘、
貴様も十分化け物だ_______________」
『黒死……牟 …………』
朝がやってきた、陽の光が眩しいくらいに
・
此処で私は意識を失った
・
目覚めた先は何故か心地が良かった
鹿威しが鳴り小鳥の囀り、藤の花の香り
神経の隅々までが浄化されるような気持ちだった
「起きたかい_______________」
首を横に振ると、偉大感に溢れ和装した黒髪の男
とその後ろ隣に凛とした子供が一人、
『此処は……』
「此処は鬼殺隊本部だよ、倒れていたところを隊員が保護したのだよ…………っごほっ」
「父う……産屋敷様!」
血混じりの咳、背中を摩り子供は手当をする
『 (産屋敷…………鬼殺隊)』
「宝月嫻A殿、私はもうあと数日で死ぬ……どうか私達を鬼殺隊の一員として手を貸してくれないかな……」
『その手を我が取ったとしてその見返りは』
「君は特別な剣士になる、そして人の命の尊さを知ることが出来るはずだよ」
面白いと、考えた彼女は先代産屋敷の声を受け入れた
『_____________ではこの命が燃え尽きるまで
生涯を全てこの刀と共に誓います 』
私は初めて膝をつき頭を垂れた
その二日後には先代産屋敷は亡くなった
そして息子である産屋敷耀哉が現当主となり
彼女は産屋敷の後ろで鬼を斬る
326人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神龍 - 続きを楽しみにしています。頑張ってください! (2021年1月26日 11時) (レス) id: 9280cade43 (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - 大丈夫です。今かなり忙しい時期ですからゆっくりで大丈夫ですよ。気長に待ってますね。続き楽しみにしています!これからも頑張ってください! (2020年10月15日 23時) (レス) id: a01fb1d9df (このIDを非表示/違反報告)
化学的酸素要求量(プロフ) - 三隣亡さん» そう言って貰えて嬉しいです!!ありがとうございます!更新遅くなってごめんなさい! (2020年10月5日 22時) (レス) id: ca4637bf7d (このIDを非表示/違反報告)
三隣亡 - とても面白いです!!これからも頑張ってください!続きを楽しみにしてます! (2020年9月15日 0時) (レス) id: a01fb1d9df (このIDを非表示/違反報告)
化学的酸素要求量(プロフ) - うんちっちさん» 有り難きお言葉に感謝します!ありがとうございます!! (2020年5月19日 22時) (レス) id: ca4637bf7d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あゆみ | 作成日時:2019年8月21日 6時