０５０ : 探さないで ページ4
・
「はいもしもし…どうだ見つけたか？」
ねじれ「相澤先生大変大変！Aが
_______________」
波動の言葉を聞いた瞬間、体が膠着した。
全身が痺れ、絶望の闇に呑み込まれた気分だ。
「……っ」
俺は探すペースを早めた
…何処だ、何処だ…何処だ
…考えろ、考えろ、考えろ
頭の中がAの事でいっぱいだった
_______________また、大切な人をなくすのか俺は
Aがよく行く店も、カジノも、水族館も
全て探すが何処にもいない。
この探しているうちにもしものことがあったら…
俺は…
「…行きつけの店じゃないのか……だったらどこに
……いや、まさかな……いや…そうだとしたら」
ふと思い出す、Aが俺の事を本気で好きでいてくれているのなら。初めて会ったあの場所でなら。
初めて彼女を救ったあの場所なら。
_______
_______________
『……………私、先生なら分かってくれると思って此処を死に場所に選んだよ』
屋上の手摺に寄り掛かる彼女はクルリと後ろを向く
屋上の出口付近で息を切らした相澤が居た。
「A…馬鹿な真似は寄せ」
『先生言ったよね、自分の好きにしろって』
「それは…そういう意味で言った訳じゃない」
『でも私はそう捉えちゃったから…遅いよ』
昨日の彼女の瞳は希望がなかった、虚ろだった。
だけど今は
助けて欲しいと言わんばかりと瞳をしていた。
苦しい、悲しい、辛い、負の感情が彼女を纏う。
「…個性で止める」
『うん、だと思ったから…さっき不良が持ち歩いてた刃物お借りしたの』
「やめろ」
『先生私を好きになってくれてありがとう、我儘な私を好きになってくれて本当にありがとう』
「やめろ」
『…私ね先生と居た時間幸せだった、好きな人と傍に寄り添え合える時間がすごく幸せだった』
「やめてくれ」
『こんな幸せがずっと続けばいいなって思ってた
だけどそうもいかないみたい。
私のせいで先生を巻き添いにしてしまう。この間のカジノの事件は忠告のようなものだったの。
____________次は愛するものを奪う』
「…やめ、てくれ」
『これ以上大切な人を失いたくない、何も何も失いたくない。私はもう何も背負いたくない…現実なんて見れない…私、相澤先生までも失ったら…
善良な者も殺しちゃうかもしれない…』
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菜の花 - 相澤先生の個性などすごく出ていて素晴らしいです！更新待ってます！ (6月12日 18時) (
レス) @page24 id: 500d504a1f (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - すぅぅぅ､､この作品大好きです!!(大声)いや､ほんとに何て言うんだろう､､大好き､､更新応援しています! (2023年3月17日 22時) (レス) @page22 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください！！応援してます^_^ (2023年3月1日 9時) (レス) @page22 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
ユキヒメ - ど、ど、同棲！！パワーワード……良かったなぁ…蝶野 (2021年11月29日 18時) (レス) id: 27d3bccb82 (このIDを非表示/違反報告)
化鮎(プロフ) - ユキヒメさん» いつもコメントありがとうございます！婆さんやっちまったようですね…お褒め頂き嬉しいです！ (2021年10月1日 1時) (レス) id: ca4637bf7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆみ
| 作成日時：2021年9月20日 20時
