10:始まりの世界 ページ10
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そして八年後の今
強大な特殊能力を持った人間「王」とその配下、クラ
ンが存在し争う日本。
王権者が増えた事により、時代は物騒な雰囲気に包ま
れている。
然し世界の安定を守るため私が立ち上がった。
表向きは法務局のトップを務める
『総理、この資料の議案を議員たちに納得させるようにお願い致します』
総理「然し…國常……神代さん…
その私も支持という物が有りまして、痛くもない腹を探られ状態でして」
『では國常路Aの名前は出して構いませんので、どうか迅速なご決断お願いしますよ』
総理「は、……はい」
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東京法務局 戸籍課 第四分室
『これが今月分のストレイン情報です』
機密と書かれた書類を机に置く
宗像「これはこれは助かります……然しこのような上位のストレイン情報何処から引き出しているのか、気になる物ですね」
『我々は潜入捜査が得意でして、其れに伝手など幾多と有りますから』
宗像「流石國常路Aさん……いや失敬、神代さん」
『貴方は人を弄ぶのが得意なようで。今は他の者が居ないので目を瞑りますが、呉々も公の場で私の本名を言わぬよう努力はなさって下さいね』
宗像「これは失礼致しましたね、勿論言いませんよ」
『ではこれで、私はおいたまさせて頂きます』
宗像「ご苦労様です
……矢張りあの方は苦手ですね」
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『ええそうよ、外交官は私から電話をするわ…其れから明日の会食はキャンセル、15時頃に国防大臣との…』
26歳となった私は、仕事人間で私用の時間など取れないほど多忙な身だ。それでも苦ではない。私には仕事しか大切なことがないからだ。もう言ってしまえば
仕事が恋人ということだ。
『嗚呼後______……』
「草薙くん」
声の響くロビーでその名が聞こえたので、身体が勝手
に動きを止めていた。
階段の影で電話をする副長の淡島世理だ。
『(聞き間違いかしら、第一草薙という名はざらにいる)』
淡島「これはAさん、お疲れ様です」
『ええ、お疲れ様』
副長は深深とお辞儀をした。
そう云えば、彼の事を思い出すのも久しぶりだ。
草薙出雲という男、私は次第に彼の存在が薄れていく
それで良い話なのにね、こんなにもまだ名残惜しい
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化学的酸素要求量(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます!更新なかなか出来ず申し訳ないです、、。必ずや更新させます! (2021年4月14日 0時) (レス) id: ca4637bf7d (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 素敵な作品ですね!更新楽しみしてます! (2021年4月11日 13時) (レス) id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆみ | 作成日時:2020年5月10日 2時