8:惨殺の暴走 ページ8
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其れから私は親衛隊に引き取られ
七釜戸の御柱タワーにて拘束、事情聴取を受けていた
國常路大覚の孫が両親を殺した、と云う真実の出来事
は伏せ、凶悪ストレインの襲撃という事に事件を収め
た。
私は満足していた、あの悪夢達を殺したことに。
だからどんな処罰も覚悟していた、死刑も。
そう思っていたのに・・・
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國常路大覚「ドレスデン石盤がお前に反応しておる」
『…………私を罰しないのですか』
國常路大覚「もう既に罰しておる」
『どう云うことでしょう』
國常路大覚「次世代の黄金の王になるのだ、お前にはその素質がある……」
『お断りすると申したらどうするのですか』
國常路大覚「今は好きにするが良い……だが何時かはそうで居られなくなる」
この場は圧迫感に押し潰されそうになる
数年ぶりに会った國常路大覚
その厳格な異質は政府をも黙らせる
『失礼致します』
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『……生きてるのね私』
自分の屋敷へ戻ると、血痕の後は綺麗に処置されいた
とても暗く静かな屋敷に満足していた。
ふと階段に置いてあった手紙に視線がいく
中身を開くと、草薙出雲のメッセージだった
「俺は待ってる」
その言葉と電話番号だった
『____________貴方は本当に優しいのね』
私は端末を開き耳にあてた
プルルルと鳴る音が、後方にも鳴っていたことに気付き
クルリと後ろを向くと、彼は突然現れた
「これは運命とか言ってええんかな?」
『草薙くん』
「おかえりAちゃん」
距離が近付く二人
そして抱き締める
この甘い香りに私は包まれている
「Aちゃん俺と付き合おうか」
『慣れた口調で言うのですね』
「勘違いせんといてな、あんたが可愛くてしょうがないんや」
『_____________焦れったい』
交わす唇
私は満足していた
恋は盲目、その言葉の通りだった。
今思えば、彼は一度も
私を
「好き」
とは言ってくれなかった。
草薙「…………(ごめん)」
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化学的酸素要求量(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます!更新なかなか出来ず申し訳ないです、、。必ずや更新させます! (2021年4月14日 0時) (レス) id: ca4637bf7d (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 素敵な作品ですね!更新楽しみしてます! (2021年4月11日 13時) (レス) id: a2b06cd108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆみ | 作成日時:2020年5月10日 2時