+34.首魁ノ犠牲手 ページ36
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今にも雨が降りそうな雲行きが怪しい空を
憂慮した表情で眺める女二人
ナオミ「事が過ぎれば良いのに……」
春野「本当にそうですね、横浜に快晴が咲く事を祈るしか。それにしてもミィちゃんは何処に行ったのかしら」
ナオミ「何時も通りお散歩だったりして」
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八月二日
横浜の十八行政区の最南端に位置する瀬谷区にある
広大な森林地帯を形成してる森林公園、
湿った空気の中高く聳える木の下を歩く
更に奥へと進むと地面は煉瓦、水飛沫を上げた噴水
と立派な豪邸然して、彼方此方に咲く雛芥子の花
乱歩「此処か、意外と普通の処に位置していたとはね……後別にそんなに警戒しなくていいよ」
何時の間にか乱歩の周りには武装した兵達が銃口を向け手ぶらの物は恐らく異能力者これ程の人数となるとクーデターを起こせる程の規模
すると扉から多力を持っていそうな男が現れる
目元には黶があった
フランツ「銃口を下ろせ、主様の客人だ…。
江戸川乱歩殿御案内をする」
乱歩「(客人?来ると言うことを予想していた事だろうね)」
屋敷の中は貴重な骨董品ばかり
部屋を案内されるまま大きな扉の前に立ち止まった
フランツ「武器は所持していない様ですが
この扉の先にいる主に危害を加えれば自動で貴方は殺される、それとご忠告です。精神に侵されても可笑しく有りませんので肝に銘じておくように」
乱歩「僕の武器は此処だから忠告なんて結構」
自分の頭をつんつんと指さし帽子を被り直す
フランツ「其れでは愉しい一時をどうぞ」
扉を開くとその空間は
時計の針が鳴り響き目の前にある黒い影からは
強力なアンビアンスを感じる
そこにはチェスの台が用意されていた
向かい側にある席に座る
『貴君なら物事の判断くらい出来たわよね?』
机の上で手を組みそう呟く
乱歩「其れがなんだって言うんだ」
『目的無しで此処に来る愚か者は居ない
まして特務課でさえも暴け無かったこの場所に辿り着いたのは感心するわ、』
黒いローブに包まれ正体不明だが
乱歩は口を開いた
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乱歩「君は大馬鹿者だ」
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化鮎(プロフ) - 小桜さん» 読んでくださってありがとうございます🥺🥺やっぱすぐに予想着きますよね笑。お褒め頂きありがとうございます!とても嬉しいです! (2021年11月30日 23時) (レス) id: ca4637bf7d (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - ヤバいです……!めっちゃ泣けました。黒幕はだいたい予想ついてたけど、それ以外にも驚きの連続で、飽きることなく読めました。最高の作品をありがとうございます! (2021年11月29日 21時) (レス) @page50 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆみ | 作成日時:2019年4月26日 19時