柊家のもう一人の天才長女【弍】 (ページ44)

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九十一．ページ44

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王の間に入れるのは

一瀬グレンと柊深夜、柊シノアそして柊Aである

大きな扉を目の前にして彼女は足を止める

シノア｢Aお姉さま？｣

『忌々(いまいま)しい匂い嗚呼最悪』

彼女はそっと刀を撫で始める

シノア｢(鬼と会話してる…いや、作戦)｣

『ねぇシノア、貴方は分かっている何もかも、けど敢えて知らないふりをするそうよね？』

シノア｢さぁーどうでしょうか｣

『もしかしたらこの戦争貴方が鍵なのかもしれない』

大きな扉は開かれて赤い絨毯の上を歩く

玉座に座る彼の姿が見えた

何時もの彼と違う雰囲気

深夜｢やぁ兄さん｣

シノア｢やーやー久しぶりです暮人お兄様｣

暮人｢やっと戻ったか…Aも｣

グレン｢嗚呼｣

暮人｢だが何処行ってた？早く戻れと指示はした何時まで待たせるつもりだった命令違反は死刑だ｣

グレン｢じゃあ殺せよほら、｣

暮人｢…｣

グレン｢なら怒るなよ｣

暮人｢俺は裏切り者は許さない｣

グレン｢へぇで？｣

暮人｢処刑だ…____________雷鳴鬼｣

前と違って凄まじい殺気で溢れていた

グレン｢真昼ノ夜｣

深夜｢白虎丸｣

暮人｢お前達は俺に勝てない｣

深夜｢へぇ随分余裕だね兄さん………え｣

あっという間に二人の武器を吹き飛ばす

黒鬼二人に大して一瞬にしての事だった

あのグレンでさえ驚きに溢れていた

シノア｢やば、｣

その様子を眺めていた真昼は呟く

【確かにこれはやばそうねぇ】

すると気配を感じなかった彼女は暮人の背後に回る

『……勝った気にならないで』

暮人｢はは、最近相手をしてなかったなA｣

二人の刀が対秒に交わす

その勢いで周りは飛ばされる

『(やっぱりこの力…ただもんじゃないわね)』

シノア｢まさかAお姉さまの刀をあんなに余裕で｣

『っ巫山戯るな…！』

彼女は別の力を反発させる

暮人｢おい反則だろ｣

『…____________我に力を』

黒い靄(もや)が彼女を包む

暮人｢相変わらずだな｣

『うっさい、本当に貴方って人はどれだけ私を』