柊家のもう一人の天才長女【弍】 (ページ40)

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八十七．ページ40

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何を隠しているのか

何を抱えているのか

ウルド｢どうするクルル･ツェペシ我々に協力するか？｣

クルル｢…お前らに禁忌を破る度胸があるなら｣

ウルド｢有るならどうする｣

クルル｢真祖(しんそ)が私に…

私と兄のアシュラに一体何をしたのかを話そう｣

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『空が青い太陽が明るい……』

シノア｢Aお姉様間も無く出発しますよ｣

『ええ今行くわ…全く彼に振り回されるこっちの気持ちが分かったわ』

シノア｢暮人兄さんの命令に従う中佐の意向です
渋谷に戻って…私達はどうなるんでしょうか｣

不安な表情を浮かべるシノアに近づき

頭をポンっと置き撫でる

『貴方達の身の安全は私が保証する、卦度』

シノア｢けど…？｣

『嫌な予感がする……何か逆転して貴方にも他の誰かが何か起こる予感』

シノア｢予感ですか｣

『ねぇシノア……貴方の鬼は何を囁くの』

彼女の目は何時もより真剣で緊張感溢れていた

シノア｢しぃちゃんは何も…只心の扉を開けと｣

『でも何時かはその時が来るんじゃないのかしら』

シノアの目は泳いでいたそして私に尋ねた

シノア｢Aお姉様は今でも暮人兄さんを｣

『勿論よ、例えこの世のモノが彼を憎もうと敵に回しても私は彼を愛している』

シノア｢如何してそんなに真っ直ぐに素直になれるんですか｣

『もう私に残された感情は愛情なモノだけよ
力はどんどん増して制御するのにギリギリ…』

シノア｢お姉様…｣

『愛したものは仕方が無い…惹かれていくの
次第に素直になっていくもう彼でいっぱいなの』

シノア｢幸せなんですね｣

『ええ今は…だってこの先』

その先の言葉は響(ノイズ)が掛かったように

聞こえなかった

その時の彼女の様子は気高いものだったが

見ていて悲しい気持ちになる

然し其れでも惹き込まれる美しさ凛さ

シノア｢(次元が違いすぎる)｣

『さぁ行きましょうか』

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更新遅くなってすみません！