柊家のもう一人の天才長女【弍】 (ページ37)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:57,927 hit

八十四．ページ37

･

･

俺達は家族の為に生きる

其れが許されない罪だと言われても

醜く生きるのが禁忌に触れると言われても…

シノア｢……何故だろう｣

〝彼を見てると何時も不思議に思う〟

〝何故人の為に本気になれるか〟

〝あんなに簡単に執着出来るのか〟

シノア｢…_______________嗚呼すごい
(比べて私は…私にも鬼は居るのに高ぶる感情がない)｣

【でも君には欲望はある__________…欲とか】

シノア｢幼気(いたいけ)な乙女に向かって何を言うんですか｣

【乙女が一番厭らしい妄想をしてるだろ？】

シノア｢してませーん｣

【もしくは恋って言い換えてみる？】

シノア｢恋ときましたか｣

【恋がしたいお年頃だから…あれ？んー君何歳？】

シノア｢16歳です知ってるくせに｣

【で君の実の姉の真昼が寝たのは何歳だった？】

シノアは視線を外して頬を赤くする

シノア｢さて…どうでしたかね？｣

【覚えてるくせに16だ…彼女は何時も情熱的だった生きる事にも死ぬ事にも…あそうそうもう一人居たね】

シノア｢……｣

【柊Aも16で半分血の繋がった暮人と寝たんだった然もキョウダイでね彼女も真昼を越えた強さと欲望がある禁忌を犯す程にだから永遠の罰を受けた】

シノア｢…私は自分を姉達と比べません｣

【そろそろ心の扉を開けよう君は恋がしたいあの百夜優一郎を見て胸のときめきを感じている】

シノア｢……。｣

【此処を突破口に扉を開こう】

彼女の足元には大きな扉がゆっくりと開かれるが

鬼を鎖で拘束させ扉を閉じさせる

シノア｢黙ってしーちゃん｣

【必死だね…卦度何れ君は大人になる
誰かに抱かれたい…独り占めにしたいそれが生きる意味だ】

シノア｢残念ですね生まれた時から私は生きる意味を感じてません｣

【必ず君は優くんに抱かれ執着心を________…】

シノア｢黙れ鬼｣

･

･

･

『何て魅力的な争い______________…』

フェリド｢此世界を握る罪深き神…｣