柊家のもう一人の天才長女【弍】 (ページ32)

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七十九．ページ32

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鬼と優

優｢ハァハァハァハァ…｣

阿朱羅丸｢いやーなんか毎度思うけど君の頭の中はもう完全に可笑しいよね｣

苦しみ這いつくばる優を見下ろす

優｢…｣

阿朱羅丸｢手には天使のラッパ、その天使の力を薬でコントロールするために体を悪魔のようなバケモノ化で残りの身体は鬼に乗っ取られてる｣

優｢あ…｣

阿朱羅丸｢一体君は何になりたいの？いやそもそも君は今何者なの？｣

優｢…阿朱羅丸…だったらお前は俺を乗っ取って何をやりたい？｣

阿朱羅丸｢理性が戻ったようだね……
鬼にやりたい事や目的は無い…｣

優｢嘘だね｣

阿朱羅丸｢……何か、ある気がするんだけど
誰かに会わなきゃ行けない気が…｣

優｢おっ！｣

阿朱羅丸｢でも思い出せない…何故だろう｣

優｢だったら思い出せるように手伝ってやるよ！
お前は仲間だからな！｣

ムスッと顔を引っ込ませる鬼

阿朱羅丸｢君は仲間や家族という言葉に対して無尽蔵に体を提供しすぎている…｣

優｢あはは｣

阿朱羅丸｢笑い事じゃ無いんだけど…あ、其れと
あの白銀の…強い女の子｣

優｢……Aさんの事か？それがどうした？｣

阿朱羅丸｢彼女さ、上手く言えないけど…
可哀想だなって｣

阿朱羅丸は何故か悲しい瞳をする

優｢可哀想ってなんで？｣

阿朱羅丸｢…何かに縛られて…何かに怯えてる
そう、愛する人を失う恐怖のような…そんな感じ｣

優｢珍しいな阿朱羅丸が他人の事気にするとか｣

阿朱羅丸｢何故か彼女にはお礼を言わなきゃ行けないような…｣

優｢愛する人か……_______________

柊暮人_______________…？｣

阿朱羅丸｢…罰に囚われて…何か凄い罰を下されたような…まぁ、表情から読み取れた事だけど｣

優｢まぁ、Aさんになんか合ったら
シノアが悲しむから一応気にしとくわ！｣

阿朱羅丸｢……そんな事よりさっきから君の相棒が名前を呼んでるよ、そろそろ目を覚まさないと怒られるよ｣

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ミカ｢…_______________ちゃん

優ちゃん｣

愛知名古屋一瀬グレンの実家

旧一瀬邸地下研究所