柊家のもう一人の天才長女【弍】 (ページ4)

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五十．ページ4

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__________________〝海は赤い〟

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昔は綺麗な青色の海をしていたのに

今は赤い化け物の住処となっている海

何とも虚しい。…

ｺﾝｺﾝ_______________

暮｢入れ｣

『暮人、明日には出発するわ』

暮｢…そうか、｣

と書類を整理しながら話す

相変わらず忙しい人だ

『……_________。』

暮｢…____お前はわかり易い｣

と言って

ペンを止め

私に近づく

『貴方は意外と律儀ね』

彼はそっと頭をグイッと引き寄せて

胸の中に抱きしめられていた

暮｢グレンを護衛に連れいくが、気をつけろ｣

『おや、私よりも弱い人が護衛なのですか？』

暮｢ははっはは………それもそうだな、だが彼奴もたまには使える俺の部下だからな｣

『暮人､____________…戦争はいつ終わるのでしょう』

乏しい声で尋ねる

__________〝終わらない〟

かもしれないと妄想に浸った

暮｢さぁな、今はわからない｣

嗚呼__________(彼の香りに包まれ抱きしめられるのも)

今後数ヶ月もない。

｢後、暮人｣

つま先を立てて

彼の耳元で囁く

___________〝欲望は悪〟

だけれど

〝欲望は運命に左右される〟

〝欲望は命を救う〟

『だから、求めたい時に求める…其れが御願い』

暮｢……_______俺はお前に求めているがな｣

彼はふっと笑い

頭をポンポンと撫でた

_______________戦争は終わらない

運命を変えれば戦争は終わるのか？

一端を於けば、

〝幸せな日〟

を遅れるだろうか

血を考えず

殺すことも考えず

人を殺さず

絶望を見ずに住むのだろうか

_______________幸せな世界とは

何なのな

吸血鬼のいない世界？

鬼呪のない世界？

呪術組織いない世界？

この世界はなんだ(求める世界

『_____________…あなたと永遠に居られるなら』

続く