【d!】俺のおよめさん (ページ6)

今日:79 hit、昨日:53 hit、合計:12,704 hit

3話ページ6

syp side

ci｢ショッピ〜、俺ら明日からすぐ生徒会入らせられるんかな〜｣
｢どうせあの人達は拒否権はないとか言ってくるだろうからな。あのクソ先輩……面倒事押し付けたいだけやろ｣

だよな〜ww、と
親友と今後について話し合いながら入学式会場へ向かう

｢全く……あ、チーノ1回教室戻るわ｣
ci｢オーケー、俺ここで待ってるわ｣

ふと教室に忘れ物をしたことに気づき、俺は教室に向かった

〜

急いで自分の教室の扉を開ける

危ない危ない
しばらく教室戻ってこれんしな

syp｢気づいてよかっ……た……｣

教室の扉を開けると
そこには1人の男子生徒が居た

その男は端の席で外の景色を眺めているようだった

俺は、その光景に何故か

目を奪われてしまった

いやいやこんな事してる場合やない

｢あの……｣

俺はその男に声をかける

『ｯ…』
肩に手をのせると驚いたのか、体がビクッとなった

｢そろそろ入学式ですよ｣
『あ、あぁ……すまない』

『ありがとうございます
"ショッピ"様』

男は席を立ち、胸に手を添えてお辞儀をする

ご丁寧に様呼びか

｢そんな畏まらなくても……同じクラスなんですし、ショッピでいいですよ｣

同じA級に配属されているということはそれなりの地位にあるはず
誰やろ？
思わず、ジロジロと顔を見てしまう

ci｢ショッピ〜！そろそろ時間やでー！｣

俺が戻るのが遅かったからだろう
ciが教室の入口から顔を出す

｢分かってるでチーノ｣

『"チーノ"様で御座いますね。大切なご友人との時間を奪ってしまい申し訳ないです』

男はまた丁寧にciにお辞儀をする

ci｢うお、そんな気にせんでも…｣

『では、俺は失礼します』

男は何も無かったかのように教室から出ていった

｢よし……あったあった｣

さっきの人、不思議な感じやったな
なんというか……雰囲気？

｢チーノ、さっきの人誰か分かる？｣
ci｢んぇ〜？分からん。前髪長くて顔よく見えへんかったし｣

ciにしては珍しいな
人の顔覚えるの得意な方なのに

ci｢結構腰引いてたし、その辺のご子息ちゃう？｣
｢せやな……ってやべ｣

時刻を見るとあと数分で入学式が始まりそうだった

｢チーノはよ行くぞ｣
ci｢ちょお！遅れたらショッピのせいやからなー！｣
｢遅れたらチーノも同罪やしー｣

まぁ、今はいいか
どうせ入学式終わったら知れるだろうし

二人で馬鹿言い合いながら、急いで入学式会場へ向かった