【d!】俺のおよめさん (ページ15)

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12話ページ15

『……ふぅ』

俺は一旦、人気のない廊下で立ち止まった
あの対応が暫く続くのか……

何度か大きくため息をつく

いや、考えるだけ無駄だな
あの家に比べたらこんなの可愛いものだ
面倒だが仕方ない

『…よし』

俺は再び足を動かし、生徒会室に向かった

ー

ー生徒会室ー

『……？』

生徒会室に向かうと、1人の生徒が扉と睨めっこしていた

??｢うーん……あ、リーベ様｣

少し近づくと、こちらに気づいたようで
俺の顔を見ると少し驚いた顔をした

『おや、アンジュさんではありませんか……入らないのですか？』

話を聞くと、どうやらanさんはここで俺を待っていたらしい

an｢1人で入るのが少し、怖くて
あの、今朝の事もありますし……｣

『なるほど』

今朝のように気合いで行こうにも、今は流石に気が引けるのだろう
ワンクッションとして俺を挟んで入りたいのか

彼女が生徒会にどうこうするかは俺は興味がないが
まぁ一昨日の目の件には借りがあるからな
ここは協力しよう

『分かりました。俺が先に入りますので好きなタイミングで来てください』
an｢すみません、リーベ様にこのような事を押し付けるなんて…｣

anさんがぺこりとお辞儀をする

俺は扉をコンコン、とノックする

『グルッペン様、リーベ・レイです。入っても宜しいでしょうか？』

声をかけるが、返事は無い

『グルッペン様…？』

居ないことなんてあるか？
いや、gr様自らが起こした問題だからそれは無いだろう

an｢い、ないんですかね？｣

彼女も俺と同じで頭に？が浮かんでいる

『…失礼します』

申し訳ない気持ちでいっぱいだが、俺は返事を無しに生徒会室の扉を開けた

??｢なにが気まぐれじゃ、あﾞぁ？んな大事なことそんなんで決めんじゃねぇわ!!｣
??｢まぁまぁ、いつもの事めぅ｣
??｢そそそうだ、落ち着くんだゾ。ほら殺気を沈めるんだ｣

扉を開けたその先には

gr様を真ん中で正座させ、数人で囲んでいるという光景があった

『……』
gr｢おい、まて?!現実から目を背けるんじゃないゾ?!｣

一旦見なかったことにし、出ようとしたらgr様に助けを求められた

夢でも見ているのか？
生徒会が正座
あのgr様が正座……

『これは一体……』

??｢リーベさんですね？今朝の出来事はご存知だと思います。なのでこちらの考えは何となく分かるでしょう。……その後ろにいる人についてですよ｣

赤いマフラーを付けた彼は、俺の後ろに居たanさんに視線を向けた