【d!】俺のおよめさん (ページ14)

今日:23 hit、昨日:98 hit、合計:12,746 hit

11話ページ14

an｢ですが…、そんな私でも譲れない想いはあります

地位も実力も…この想いを叶えるには程遠いです、私にはもっと力が必要なんです。そのために必要なものは掻き集めて、やれることは全部やって、少しでも夢に近づけるように

後悔のない人生にしたいんです｣

彼女の目に
迷いはなかった

gr｢……そうか｣

少し間を開け、grがゆっくり立ち上がる

gr｢良かろう。君が生徒会に入ることを認める｣

zm｢おいグルッペン正気やないやろ｣

すぐに仲間の反対の声が挙がる

zm｢こんな怪しい奴認めれんわ。女なんて、今までろくな事しかなかったやろ｣
syp｢俺も反対です。いくらグルッペンさんでもこれは…｣

俺もその事に否定は出来ない
昨日の生徒会を見れば想像がつく
熱狂的な女性達を毎日相手していれば
当然女性不信にもなる

gr様もそれは同じはずなのに
何故だ……？

gr｢あぁ、ただの気まぐれだ｣

『気まぐれ…』

そんなもので大事な事を決めてしまっていいのか

an｢ありがとうございます。グルッペン様｣
gr｢俺も完全には認めてない。まだ何も分からないからな｣

an｢分かってます。今すぐにとは言いません
私を見ていてください｣

行動で示す、か

gr｢そうだな、詳しい話は放課後にでもしよう｣

gr様は下がれと皆に命じた

zm｢ったく、…どーかしてるわ｣

zmさんはそう言って部屋を出ていった

syp｢…レイさん行きましょう｣
『そうですね』

俺もsyp様の後を着いて教室に向かった

〜

『ふぅ…』
今日の授業も終わり、出していた物を鞄に入れ一息つく

mb｢リーベ様！とっても博識なんですね！｣
mb｢リーベ様ー！この後宜しければ、少しお茶でもしませんか！｣

『ありがとうございますーー様。ーー様申し訳ない。この後は用事がありまして…また今度お誘いお待ちしております』

授業が終われば俺の周りは、媚び売りが大量に来る
一人一人対処する俺の身にもなってくれ

まぁ…俺よりもっと酷い方も居るがな

mb｢ショッピ様〜♡この後よろしいですかぁ？｣
mb｢チーノ様♡お茶でも如何でしょうか？♡｣

syp｢……｣
ci｢いやぁ、遠慮しときます〜｣

あのお二人は面食い生徒達の相手をしているんだ
A級では、飛び抜けて美形のお2人。仕方ない

俺は地位で、お2人は顔

媚の目的が違うだけでこんなに変わるものなのだ

本当はsyp様と生徒会室に向かおうと思っていたのだが
見るからに無理そうだ

俺は｢失礼します｣と言い、教室を出た